ファッション

「二子玉川ライズ・ショッピングセンター・テラスマーケット」が開業

 東京急行電鉄と東急不動産は4月24日、新商業施設「二子玉川ライズ・ショッピングセンター・テラスマーケット」を東京都世田谷区の二子玉川ライズ内に開業する。敷地面積約2万1000平方メートルのオープンモールで、飲食と物販、サービス業態を合わせて約18店が入店。"みんなテラス"をコンセプトに、二子玉川に住む人、働く人、訪れる人が集う新たなコミュニティーの場を目指す。21日には、メディア向けの内覧会を開催した。

 飲食店は、日本初出店のスペイン王室御用達グルメストア「マヨルカ(Mallorca)」やSC初出店の「シナボン」「シアトルズベストコーヒー」、NY発のレストラン「バビーズ(Bubby's)」や家族向けの新コンセプトで提案するファミリーレストラン「100本のスプーン」、創業30周年のラーメン屋「一風堂」などが入店。物販業態では、ランニングステーション併設のユナイテッドアローズのファッションとスポーツを軸に編集した「アンルート(EN ROUTE)」の2号店や、野菜や植物、ガーデニング用品を取り扱う新業態「ガーデンズマルシェ」、DIY用品の販売とワークスペースを設置した「DIYファクトリー」、家具やインテリア雑貨の「アクタス」「ザラ ホーム」などが出店するほか、世田谷区初のシネマコンプレックス「109シネマズ」がオープンする。

 「マヨルカ」は惣菜やペイストリー、チョコレート、缶詰・ビン詰などの食材やワイン、クッキーなどを販売するデリカテッセン。飲食店を経営するウェイブズがマヨルカ・ジャパンを設立して展開する。「購入して帰ることで、普段のライフスタイルが華やいでもらえれば。ホームパーティーやギフトなどでも活用してもらいたい」と多代(たしろ)圭悟ウェイブズ社長兼マヨルカ・ジャパン代表。

 「アンルート」は昨年9月に銀座の路面に出店した1号店に続くもの。初めてのワンフロア展開であることや、半年間の経験から、品ぞろえや陳列などがブラッシュアップされていることなどから、「シンプルモードなタウンウエア」をキーワードにしたファッションと、ランニングウエア・シューズなどとの共存のバランスが良化している。開発を手掛けた東急電鉄の渋谷宗彦・二子玉川ライズ推進部統括部長も「近隣にはスポーツ施設も多いし、多摩川沿いを走るランナーも多い。実際にライズの1期がオープンした際にもランニングウエアで来店される方も多かったので、期待している」と話す。

 また「アクタス」はニューファミリーなども多いため、キッズを充実していることに加え、ヨーロッパからのインポート商材も充実し、比較的リーズナブルな部分から、ハイエンドな青山店ゾーンの部分まで幅広い品ぞろえとした。「ザラホーム」は11店舗中、青山店に次ぐ大きさとなっており、青山店と同じ品ぞろえながらも、ベビーカーでの来店対応のため、通路を広く取るなど工夫を施している。

 5月3日には、カルチュア・コンビニエンス・クラブがセレクトする家電と書籍、雑貨を販売する新業態「蔦屋家電」のほか、デンマーク発のオーディオブランド「バング アンド オルフセン」や電動アシスト自転車の「モトベロ」、知育玩具の「ボーネルンド」などのショップが順次オープンする。

 二子玉川ライズは、二子玉川駅と二子玉川公園をつなぐ歩行者専用通路「リボンストリート」沿いに作られた商業施設。7月17日には、地上30階・地下2階建ての二子玉ライズ・タワーオフィスが開業し、楽天の本社が移転するほか、高層階には、109部屋を用意するシティーホテル「エクセルホテル東急」が入居する予定だ。

 東急電鉄の野本弘文・社長は、「これまで、"住みたい沿線"として挙げられてきた二子玉川だが、今後は自然と暮らしが調和した環境で、クリエイティブな人々が集う"働きたい街"へと進化させていきたい」と語った。また、「クリエイティブな考え方やコンテンツが大切」で、「屋上庭園をふんだんに作った」り、「デジタルコンテンツを創造するためにスタジオを創り、情報発信できる仕組みとした」と説明した。

 二子玉川ライズは2011年に開業し、14年度には1916万人が来店し、売上高は278億円だった。今回は第2期の位置づけだが、オープンモールのため、客数がカウントできないことと、テナントからの要請で売上高目標を非公開にするという。

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