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中国アパレル大手が伊藤忠の増資を否決

 伊藤忠商事は中国の大手金融グループCITICと共同で予定していた、中国の大手アパレル波司登(ボシデン)への増資が、6月中旬に開催の波司登の株主総会で否決された。伊藤忠は4月にCITICと共同で、波司登に最大で300億円を投じ、第三者割当増資する計画を発表していたが、少数株主が反対した。伊藤忠は「創業家とはすでに合意していたこともあり、今回の決定は想定外だった。中国市場の重要性が高まる中で、戦略に変更はなく、引き続き増資実現の道を探る」という。

 波司登はダウンジャケットで知られ、香港証券取引所に上場している。中国全土に約1万店舗を有しており、ここ最近はウィメンズにも力を入れ、総合アパレルを志向していた。伊藤忠は保有するブランドを波司登を通して中国市場へ展開し、波司登の売上高ベースで3年後に250億円、5年後には400億円の取引を目指していた。

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