資生堂は中長期戦略「VISION 2020」に基づき、マーケティング戦略と連動しながら生産拠点の特長化及び先鋭化を目指し、新たにグローバルサプライチェーン拠点を大阪・茨木に設立する。新拠点は2018年に着工し、20年に稼働する予定。投資額は約400億円を見込む。
新拠点の設立は、グローバル市場に展開する中・高価格帯中心ブランドのスキンケア製品の生産・供給体制の強化が狙い。現在の大阪工場を移転し、設備や衛生面など厳しい製造・品質管理を徹底する。また、新工場は大阪工場の1.5倍の生産能力があり、スキンケア製品のマザー工場としての役割を担う。
さらに同敷地内には国内外向けの物流機能と製品の保管・出荷・機能を併せ持つ物流旗艦拠点「関西統合センター(仮称)」を新設する。これまで工場での生産から商品センターでの出荷まで機能別に分かれていた物流フローを統合し、原材料の入出庫から製品の保管、出荷までを行う。