伊藤忠商事は、子会社でファッションeコマース大手のマガシーク株をエヌ・ティ・ティ・ドコモ(以下ドコモ)に売却する。伊藤忠は、ドコモが1株当たり13万5000円で実施する公開買い付けに応じ、持ち株の約40%にあたる8342株を売却する予定。伊藤忠の売却額は約11億円になる見込みで、売却後のマガシーク株式の保有は64.4%から25%に低下する。また、ドコモは伊藤忠の残りの保有株式以外の全株式の取得を目指す。伊藤忠は売却の理由を、「マガシークがさらに成長する上で、ドコモの顧客基盤が非常に魅力的だと感じた。今後も3社共同で、新しいeコマースの創出に取り組みたい」(伊藤忠)という。なお伊藤忠出身で創業者の井上直也マガシーク社長は続投する。
マガシークの2013年3月期の売上高は96億円、営業損失が5億1100万円、純損失が5億3300万円の見通し。