電通が発表した「2012年 日本の広告」によると、12年1〜12月の日本の総広告費は5兆8913億円(前年比103.2%)だった。東日本大震災の反動増もあって、リーマンショック以来5年ぶりに増加に転じた。マスコミ4媒体(新聞、雑誌、ラジオ、テレビ)におけるファッション・アクセサリー分野の広告費は同107.6%の1164億円で、2年連続の増加だった。とりわけテレビ広告費は117.6%の342億円。クロスカンパニー、スタートトゥデイ、ユナイテッドアローズ、ジュン、トリニティアーツ、オンワード樫山などテレビCMを強化する企業の増加に伴い、2ケタアップになった。
全分野の雑誌広告費はほぼ前年並の2551億円。うちファッション・アクセサリー分野は同104.6%だった。女性誌とアダルト男性誌が好調で、特に30代女性向けの「ヴェリー」の広告集稿は同130%以上の伸長を見せた。一方スマートフォンなどの普及から20代前半をターゲットにした「キャンキャン」「JJ」などは部数・広告集稿ともに低調だった。