セレクトショップも港区に商機を見いだし、投資を強めている。原宿や渋谷といった渋谷区のイメージが強いが、実際には港区の店舗が一番店(売上高全国1位)という企業も増えている。主要セレクトショップの動きを紹介する。(この記事は「WWDJAPAN」2024年9月2日号からの抜粋です)
ESTNATION
六本木とともに21年 強固な顧客基盤築く
2003年の六本木ヒルズの開業時から商業をリードしてきた「エストネーション(ESTNATION)」。ファッションの店舗がほとんどなかった六本木に、約3000㎡の巨大店舗は当時としても驚きだったが、ハイブランドの圧倒的な品ぞろえと行き届いたサービスで顧客基盤を作り上げていった。売上高は非公表だが、24年3月期も過去最高を更新した。ただ客数はコロナ前の水準には戻っていない。それでも増収しているのは、品ぞろえのグレードを高めているのと、為替によって商品単価が上がっているからだ。コロナ前の19年に比べて一点単価は約1.5倍になった。アパレルでいえば10万円以上になるが、値札を確かめずに購入する人も少なくない。
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