「マウジー」や「スライ」「リエンダ」などのウィメンズブランドを手掛けるバロックジャパンリミテッドの筆頭株主に、中国の靴小売り最大手の百麗国際(ベル・インターナショナル)がつく。8月5日に契約を交わした。従来、バロックの株式54.96%保有し筆頭株主だった仏クレディ・アグリコール系のCLSAサンライズキャピタルから、百麗の100%子会社である普冠(Mutualクラウン)社経由で、31.96%を9396万3022米ドル(約92億3468万円)で買収。CLSAの残り23%については、CDHランウェイインベストメント(百麗にも出資している中華系ファンド)が買収している。これで、筆頭株主が百麗、第2位がオリックス、第3位がCDHとなる。残り15.14%は村井博之・バロックジャパンリミテッド社長ら経営陣が保有する。
バロックジャパンは、中国での直営ビジネスを拡大するにあたり、小売業のパートナーとの提携が必要だと判断し、候補者について協議を続けてきたという。百麗としては、これまで靴中心だった事業展開から、アパレル・ファッション事業などへと領域を拡大するのが狙い。今後は中国本土で合弁会社を設立し、衣料品・服飾雑貨の展開を推進していく予定。百麗はこれらを含めた総投資額は最大で9億2400万香港ドル(約116億円)と発表している。
バロックジャパンリミテッドの2013年1月期の売上高は単体で598億円。店舗数は350店舗弱。海外事業の売上高は非公開。中国での直営店舗は現在22店舗(上海11店舗、北京9店舗、天津1店舗、ハンヨウが1店舗)、香港が9店舗となっている。
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