プラダの2013年度上半期決算は、増収増益だった。特にアジア&パシフィック(前年同期比117.9%の売り上げ。日本は同116.4%)とアメリカ(同113.4%)は2ケタ増。円やドルがユーロに比べて弱く、現地では若干の割高感もあったが、影響はほとんどなかった。パトリツィオ・ベルテッリCEOは、「結果には満足している。売り上げは全地域で伸び、オペレーションも効率化できた」とコメント。しかしながら、「世界の政情不安などが8月の売り上げに影響を与えている」と同社。「悲観的ではないが、しばらくは様子を見極めたい」と下半期の決算については、慎重な姿勢を見せた。
ラグジュアリー・ ブランドは最近、売り上げこそ前年や前年同期を上回りつつも、成長が鈍化したり、中東の政情不安や欧州の 経済危機を意識したりで見通しについては慎重。足元は同業他社に比べ盤石ながら、プラダもついに慎重な姿勢を見せるようになった。ブランド別では、「プラダ(PRADA)」が絶好調で同114.3%。「ミュウミュウ(MIU MIU)」は104.1%だった。