スタートトゥデイと100%子会社のブラケットが、新サービス「ゾゾマーケット(ZOZOMARKET)」を来年1月15日(水)にスタートさせる。「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」の約2000ブランドという限られたブランドの商材でカバーしきれなかった、アパレル商品を制作するクリエイターやブランド、全国の専門店など、個人・法人、規模を問わず出品できる、開かれたオンラインマーケットを目指すものだ。発表当日の12月2日から「ゾゾマーケット」への出店登録の先行受付を開始したが、その狙いとは!?
「『ゾゾタウン』は厳選された約2000ブランドを扱っている。一方、『ゾゾマーケット』ではブランドの数に制限がなく、個人・法人を問わず、クリエイターや、アパレル商材を扱っているブランド、小売店がビジネスができる場を提供していくもの」とブラケットの光本勇介・社長兼CEO。
ブラケットは最短2分で、無料で誰にでも簡単にオンラインストアが作れる『ストアーズ・ドット・ジェーピー(STORES.jp)』」などを運営しており、今年8月「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイが100%子会社化した。「ゾゾマーケット」は500万人以上の会員を持つ圧倒的な「ゾゾタウン」の集客力と「ストアーズ・ドット・ジェーピー」の手軽さを融合させた、子会社化以降初の共同事業となっている。
「ストアーズ・ドット・ジェーピー」には昨年9月の開設からわずか1年で6万店舗以上がオープン。その中で、6〜7割のストアがアパレル・ファッション関連となっている。ただし、「利用者の中には、クオリティの高い商品を扱っていても、ECの運用経験がなく、プロモーションやマーケティングなどに慣れておらず、売り上げに結びつかない出店者も多い。今回のサービスを通して、良い商品や店などにきちんと光を当て、ビジネスをサポートしたい。逆に、顧客に対しては、いろいろな商品との出合いや発見の場としていきたい」と光本社長。
新サービスの内容は、「ストアーズ・ドット・ジェーピー」でオンラインストアを開設し、プロモーション機能のスイッチをオンにすれば、自動的に「ゾゾマーケット」に商品が露出され、販売できる状態になる、というもの。出店の審査基準として、中古品と並行輸入商品は除外。アパレル商品なら1点からでも出店が可能だ。サービスの利用料は販売額の10%で、商品は基本的には、各店舗から注目客に直接配送される。
「日本全国から手作りの商品やセレクトされたアイテムが集まるので、オンライン上で今まで見たこともなかった商品に出合えるのも魅力の一つ」とスタートトゥデイの前澤友作・社長兼CEO。「世の中には良い商品がたくさん存在する。それらを集めて、格好良く見せて、販売する。アパレル業界を活気づけながら、消費者に今まで以上にショッピングをしてもらいたい」とその意気込む。数値目標などについては、「わからない。まずは運用し、その中から可能性を探りたい」と、ユーザーや出店者の声に基づき、さまざまなサービスや機能、カテゴリー分け、プロモーションなどを行なっていく考えだ。
■ゾゾマーケット
サービス開始日:2014年1月15日(水)
事前登録開始日:2013年12月2日(月)
URL:http://market.zozo.jp/