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ゴルフ練習場にも変化の波、到来 ファッション業界のノウハウで進化する水戸の練習場

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PROFILE: 荒川徹平/ウィルトラスト経営企画室長

荒川徹平/ウィルトラスト経営企画室長
PROFILE: (あらかわ・てっぺい)1982年生まれ、茨城県出身。文化服装学院を中退。「タイシ ノブクニ」「08サーカス」で営業や生産管理などを担当し、伊インテリアブランド「ミノッティ」でのセールス、企画をへて2020年に独立。同年、ウィルトラストにジョインし、「ロイヤルグリーン水戸」のリブランディングなどを担当 PHOTO : SUGURU TANAKA

コロナ禍のゴルフバブルで、ストリート感覚のゴルフウエアが増えてゴルファーの選択肢は広がった。上司や取引先と回る接待ゴルフだけでなく、仲間うちで楽しむスタイルが支持を得て、通常の半分のラウンドを回る“ハーフプレー”なども浸透。ゴルフとの向き合い方は随分多様化している。では、ゴルフ練習場は?「おじさんが黙々と練習する場所」というイメージは引き続き強く、地方の施設は老朽化も目立つ。そんなイメージをまさに地方から変えようとしている練習場があると聞き、茨城の「ロイヤルグリーン水戸(以下、RG水戸)」に向かった。(この記事は「WWDJAPAN」8月26日号からの抜粋です)

「ゴルフ練習場やめました」「ゴルフ練習場から、ゴルフ&エンターテインメント空間へ」。これらは「RG水戸」が、2021年4月の全面リノベーションで掲げたコンセプトだ。実は米国では、「トップゴルフ」というゴルフエンターテインメント施設がコロナ前から活況。アルコールを含む飲食物片手に、仲間でワイワイとゴルフを楽しむ施設で、ボウリングやカラオケに感覚は近い。「RG水戸」も、リニューアルでは「トップゴルフ」を参考にした。

「ゴルフをしなくても楽しめる空間」

「日本のゴルファーの平均年齢は60代で、あと10年もすればゴルフ人口は急減する。練習場が少なくゴルフ人口が多い都心の練習場は今後も問題ないだろうが、地方はそうもいかない。ここだって、半径10km圏内に10軒も練習場がある」と話すのは、「RG水戸」を運営するウィルトラストの荒川徹平 経営企画室長だ。リニューアルで目指したのは、「週末の行き先になること」。家族やデート、友達同士で行けて、「ゴルフをしてもしなくても楽しめる空間」を追求した。1階に59ある打席では引き続き1人で黙々と練習することもできるが、2階にはグループ打席やカップル打席を設置。新設したカフェの食事を楽しみながら、皆でゴルフができる。1階奥にはラグジュアリーな個室も設け、実際にゴルフ好きの著名な起業家や撮影目的のユーチューバーなどが訪れている。また、2階奥のスペースは、リニューアル後に強化しているレッスンの専用打席にした。

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