日本最大級の繊維・ファッションのOEM・ODM展示会「AFF(アジア ファッション フェア)」は11月27〜29日、東京ビッグサイトで第42回目を開催する。前回の約2.5倍となる約710企業(800ブース)が中国や東南アジアから出展予定。強みであるアパレル・繊維企業のほか、インテリアテキスタイルの企業も増え、さらにパワーアップ。出展社の多くは世界との取引実績が豊富で、小ロット・低価格・短納期にも柔軟に対応できる。会期中は専門家やデザイナーを招いたセミナーも多数開催予定だ。
主軸のアパレルに加えて
インテリアテキスタイルのエリアを拡充
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東京ビッグサイトで開催した前回のSUMMER展は、451企業(548ブース)が出展。3日間で5215人が来場。日本市場にも適応できる品質と生産性、提案力の企業を集めた新エリア「AFF セレクション」にも反響があったという。
秋展ではAFFの最大の強みであるアパレル・繊維を中心に、バッグやシューズといったファッション雑貨にフォーカスしたエリアや、インテリアテキスタイルのエリアも新たに設ける。
多様なニーズに迅速に対応する
出展企業一例
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AFFに連続して出展している中国発OEM・ODM企業を紹介する。江蘇申皇紡績集団有限公司は、ファッション性の高いアパレルの企画・製造・生産管理を得意とする工場だ。布帛素材を使用し、ニーズの高い機能性を備えたシャツやパンツ、ジャケット、ワンピース、アウターなどを製造している。さまざまな小売店やブランドと取引実績も豊富。大規模生産だけでなく、小ロット生産や現物対応が可能なため、短期間納品にも対応できる。30年の生産経験に裏打ちされた開発力に加えて最新トレンドにも敏感で、パリ・ファッション・ウイークに毎年チームを派遣しており、自社の企画や開発に生かしている。「これまで何度も出展してきたが、専門性の高いAFFでさまざまな方々に出会う機会に恵まれ、つながりを得てきた。今回もより多くの方々にブースへ足を運んでもらい、当社の強みを知っていただければうれしい」と意気込む。
また、海宁德普紡織品有限公司は、シームレス製品の専門工場を有し、アパレルやアクセサリー、テキスタイルを扱う。人間工学に基づいた、コンピューターCADデザインを用いて製造した商品は、着心地の良さに定評があるという。世界の多様なライフスタイルに合わせたアウトドアファッション商品を手掛け、日本への輸出は10年以上の実績がある。「AFFでの商談を通じて、日本企業とさらなる協力関係を築き、互いに有益なビジネスチャンスを創出したい。私たちの先進的な製品とデザイン力を生かし、ファッション業界での競争力を高めるお手伝いができれば幸いだ」。
AFF社長が語る
東京展スケールアップの狙い
黄雨晨(コウ・ウシン)AFF社長は「出展企業は、中国の繊維製品や衣料品のOEM、ODMが中心。しかし、日本の輸入データを見ると、日本の服飾業界は今ホームファッション、ギフト、服飾品などに対しても強い輸入意欲を示している。多くのブランドがさまざまなタイプの商品を同時に取り扱っていることから、これらの出展者を招待して商品を一堂に集め、ワンストップでの商談の場を提供したいと考えている」と説明。
また、「来年度から展示会をファッション産業の調達サイクルに合わせて調整し、東京と大阪で春、夏、秋、冬の季節ごとに交互に開催していく。これにより、業界のニーズにより正確に応え、市場の反応速度とサプライチェーンの効率を高めることができる。同時に、AFFの専門性と効率性を引き続き重視し、展示会規模を拡大しつつ、必要な商品を迅速に見つけられるようにしていきたい」と語った。
市場トレンドや最新情報が得られる
フォーラムやセミナーも実施
AFFは日本を代表する大規模なファッション展示会の一つとして、中国や東南アジアから集結した優秀なバイヤー、サプライヤーと会場で直接コミュニケーションできるのが大きな醍醐味。通訳も配置している。アパレルからテキスタイルだけでなく、バッグやアクセサリーのファッション雑貨、インテリアテキスタイルまで多様な分野を網羅しているので、消費者の異なる購買ニーズに迅速に適応できるメリットも大きい。さらに会場では、フォーラムやセミナーも数多く実施。業界の市場トレンドや画期的な技術の最新事情を把握できる。
来場希望者はまず事前登録が必要。登録完了後、届いたメールのリンクから入場券を印刷するか、スマートフォンなどでの入場も可能だ。
◼️AFF(アジア・ファッションフェア)AUTUMN展
期間:2024年11月27〜29日
時間:10:00〜17:00(最終日16:00まで)
会場:東京ビッグサイト
住所:東京都江東区有明3-11-1
入場:無料(要事前登録)
AFF事務局