ダンス用品のチャコットは6日、三井不動産レジデンシャルとの協業で東京都中央区に建設した複合商業施設「ダンスキューブ勝どき」を明日のオープンを前に関係者に公開した。勝どきの運河沿いにある3層・延べ床面積984平方メートルの建物に「チャコット」直営店やバレエスタジオ2施設、"バレエ・フード"を提供するカフェレストラン、チャコットと同じオンワードホールディングス傘下の自転車専門店「サクラ」が入る。2020年の東京五輪開催でマンション開発などが進む湾岸エリアの子育てファミリーをターゲットに、物販だけでなくコミュニティ拠点として訴求する。
6日の会見で三井不動産レジデンシャルの井上徹・取締役専務執行役員は「マンションを提供するだけでなく、住民の方が街を愛せるようソフト面での貢献を強化したい」と話す。同社はこのエリアで日本最大の都市型マルシェ「太陽のマルシェ」を開催したり、サッカー施設「MIFAフットボールパーク」を運営したりするなど、食やスポーツを通じた地域活性化に力を入れている。チャコットの山田博明・会長は「街の価値を高めるためにダンス・バレエは魅力的なコンテンツになると自負している。初めて子どものためのバレエ教室を企画したが、予想よりも多くの申し込みをいただき、増設を検討している」と語った。