「ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERME PARIS)」は11月1日、ノエルコレクション“ピエール パール ピエール”(全17品、2214円〜2万4750円)を発売する。10月1日から予約を受け付ける。また12月30日にガレット・デ・ロワ(全3種、4320〜5400円)を販売開始予定。日本限定のおせち“ドゥスール デュ ヌーベル アン”(2万4200円)は11月下旬から予約を受け付ける。いずれも、青山店をはじめとする直営店と公式ECで取り扱う。
「ピエール」とは、フランス語で石の意味。ノエルコレクションは、神秘的な魅力に富んだ鉱物から着想し、ピエール・エルメ(Pierre Herme)がピエール(ストーン)を探究し表現する。商品やパッケージのデザインは、パリを拠点に活動し、「エルメス(HERMES)」のシルクスカーフや、「フェンディ カーサ(FENDI CASA)」の家具・装飾品、「ディプティック(DIPTYQUE)」の香水容器などを手掛けるデザイナーのディミトリ・リバルチェンコ(Dimitri Rybaltchenko)と協業した。同氏はノエルコレクションにおいて晶洞から着想を得て、究極のスイーツを呼び起こす外側と、深い味わいを引き出す内側との両面を想起させるデザインを構想。無限の宇宙のように深いミッドナイトブルーと、地球の中心部のように熱いウォームカラーを組み合わせることで、宇宙の密やかな内奥とその広大さを表現した。
テクスチャーや味わいのコントラスト
が特徴のノエルコレクション
クリスマスの定番であるビュッシュとアントルメは、明暗のコントラストを示すテクスチャーと、思いがけないハーモニーにこだわった。“アーリア”(7560円)は、ピスタチオを基調にオレンジフラワーが繊細な風味をプラスする。塩気のあるパートサブレと柔らかいビスキュイ、サクサクのプラリネ、とろとろのクリームが融合し、ピスタチオが持つあらゆるフレーバーを引き出す。“ノマド アンフィニマン ヴァニーユ”(7290円※公式EC限定)は、ホワイトチョコレート入りガナッシュとバニラ入りマスカルポーネクリーム、サクサクしたパートサブレのコントラストが秀逸な一品。「ピエール・エルメ・パリ」の“バニラ観”を堪能できる。
マカロンの限定フレーバーは、甘いマロンに酸味と苦味を持つカシスを合わせた“マロン カシス”や、パンプキンシード入りプラリネがレモンのフレーバーを際立てる“エクラ”、クリスマスらしいジンジャーブレッドとカラメルを合わせた“アルト”の全3種だ。アドベントカレンダーは、2種(1万6720円〜2万4750円)を用意。引き出しを配した円形のカレンダーには、ショコラやサブレ、パンデピスなどを詰め込んだ。
ガレット・デ・ロワは全3種
ガレット・デ・ロワは、キリスト教の行事であるエピファニー(公現祭)を祝うために食べられるフランスの伝統菓子。“ガレット アンフィニマン アマンド”(4320円)は、昔ながらのガレット・デ・ロワを見直し、アーモンドクリームに刻んだアーモンドのアクセントを加えた。そのほか、ヘーゼルナッツクリームとジャンドゥーヤが濃厚な味わいの“ガレット ノワゼット ジャンドゥジャ”(5400円)と、マロングラッセ入り黒糖風味のアーモンドクリームを包み込んだ“ガレット マロングラッセ エ 黒糖”(4644円)をそろえる。
アジア支部代表の独占インタビュー
アジアでのトレンドや、各国での文化・歴史をピエール・エルメに伝える役割を持つ、アジア支部代表のリシャール・ルデュ(Richard Ledu)は、「ピエール氏とは、日本のマーケットがどう変化しているのか、自分たちがどう変わっていくべきなのかを常に話し合っている。近年は体に良いものを求める傾向があり、『ピエール・エルメ・パリ』でもシュガーレスやビーガンの商品開発に取り組んでいる。今後も随時、マーケットの変化に応じた商品を投入していく予定だ」と話す。日本市場の位置付けについては、「数字よりも、お客さまとの関係性を築くことを大切にしている。『ピエール・エルメ・パリ』がこのようなスイーツを作る文化的背景なども、より積極的にコミュニケーションを取っていきたい」と話した。