ファッション

イッツインターショナルが解散 事業はフランドルが吸収

 アパレルメーカー大手のフランドルは、SPA(製造小売り)ブランド「イッツインターナショナル」を展開する子会社イッツインターナショナル(以下、イッツ)を吸収合併する。1月26日付の官報で開示した。今後はフランドルの一事業として運営する。

 イッツはフランドルを中心に住金物産(現日鉄住金物産)、帝人グループ、フェニックス・ホンコンの4社が出資して2009年に設立。後にクラボウが加わった。大手素材メーカーや商社が一致団結した"オールジャパン型SPA"として、高付加価値素材を使ったベーシックアイテムを手ごろな価格で提案することで、当時マーケットを席巻していたファストファッションとの差別化を目指した。10年春の立ち上げ時は原宿・明治通り沿いに大型店を開くなど話題を呼んだが、近年は直営店の展開を休止していた。

 官報によると、イッツは15年2月期に2億1500万円の純損失を計上。フランドルの広報は「全社的にもブランドの垣根を超えた企画、営業、販売の一体化を進めており、『イッツインターナショナル』で分散していた経営資源を集中することで、改めて事業の強化を図る。素材から売り場までを一気通貫で繋ぐというコンセプトは継承して、グループ全体の考え方としても発展させている。『イッツインターナショナル』の今後はウェブやECも含め、店舗だけにこだわらない事業展開を考えている」とコメントしている。

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