業界筋によると、ステファノ・ピラーティ(Stefano Pilati)「エルメネジルド ゼニア(ERMENEGILDO ZEGNA)」ヘッド・デザイナーがエルメネジルド ゼニア グループ(ERMENEGILDO ZEGNA GROUP)を去る可能性が濃厚のようだ。ピラーティは2012年3月に「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT、現「サンローラン」)」のクリエイティブ・ディレクターを退任した後、13年1月に「エルメネジルド ゼニア」のヘッド・デザイナーおよび「アニオナ(AGNONA)」クリエイティブ・ディレクターに就任した。
ファッション性の高いデザイナーズブランドへの再生を狙いにグループに迎え入れられたピラーティは、「エルメネジルド ゼニア クチュール(ERMENEGILDO ZEGNA COUTURE)」や「アニオナ」のクルーズラインも手掛けた。しかし、クチュール的なディテールが「ゼニア」の主要顧客のニーズに合わなかった、という声も上がっている。15年7月に「アニオナ」のクリエイティブ・ディレクターも退任し、ウィメンズウエアの他のプロジェクトを手掛けているとうわさされた。なお、エルメネジルド ゼニア グループはコメントを控えている。
また、アレッサンドロ・サルトリ(Alessandro Sartori)「ベルルッティ(Berluti)」アーティスティック・ディレクターの退任が報道される中、「Z ゼニア(Z Zegna)」のクリエイティブ・ディレクターを8年務めた同氏がピラーティの後任になるとのうわさも浮上している。
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