9月6〜11日(現地時間)に2025年春夏ニューヨーク・ファッション・ウイーク(以下、NYFW)が、同12〜17日にロンドン・ファッション・ウイークがそれぞれ開催されました。
クチュール的なアプローチや、国籍・民族などのアイデンティティーを取り入れたニューヨーク。ロマンチック×ミリタリーによる新たなジェンダー観の提案に加え、若手デザイナーの勢いがますます増しているロンドン。それぞれが異なる方向性の進化を遂げる中で、共通項として見えたのがレースやオーガンジー、シフォンといった素材使いのアップデートです。
25年春夏はミラノ&パリにも続く流れとして、しなやかで流れるようなフォームが醸すセンシュアル&ガーリーなスタイルに注目。本特集ではニューヨーク&ロンドン・ファッション・ウイークのトレンドとともに、記者目線でのランウエイ内外のトピックスをお届けします。ロンドン・ファッション・ウイークに関しては、海外の有力バイヤー評も掲載しています。
英ファッション誌「10 マガジン」
日本版創刊の意図を聞く
特集に続いてフォーカスするのは英ファッション誌「10 マガジン」の日本版創刊に関するニュース。増田さをり創刊編集長に、ヴォーグ・ジャパン時代の盟友であるファッション・ジャーナリストの渡辺三津子氏が、創刊の背景について切り込みます。
巻末の「ファッション&ビューティパトロール」はそのワイルドな風貌とは裏腹にSNSでのロジカルなコーデ寸評が巷で話題のルード師匠こと渡部優樹さんのインタビュー。独特なファッション観と「似合う」論は思わずうなずいてしまう説得力があります。
PHOTO : GIOVANNI GIANNONI
ART DIRECTION & DESIGN : RYO TOMIZUKA
COVER REELS DESIGN:CHIGE(GWISUB JUNG)