シチズン時計は、スイスの高級時計メーカーであるフレデリック・コンスタントホールディングスの全株式を取得する。買収額は非公開。フレデリック・コンスタントが保有する「フレデリック・コンスタント」「アルピナ」「DeMONACO」を取得することで、既存の中価格帯だけでなく高価格帯の時計を含めたブランドポートフォリオを構築する。将来的には相互間でのムーブメント技術の共同開発、インフラの共有も進める考えだ。
戸倉敏夫・社長はフレデリック・コンスタントの買収について「特に私たちが成功している日本、米国の二大市場でこれまで競合他社が先行していた高価格帯において、プレゼンスを高めることができ、さらに将来的には技術およびインフラを共有し、高い相乗効果が得られる」とコメントした。
シチズンホールディングスは2008年に米国にブローバ、12年にスイスのプロサーホールディングスを買収。2月に発表した中期経営計画でも高級ブランドの買収に300億~400億円規模を投じることを発表していた。