LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が擁するクリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)は、新たなマネージング・ディレクターとして、プラダ グループ(PRADA GROUP)が擁するミュウミュウ(MIU MIU)のベネデッタ・ペトルッツォ(Benedetta Petruzzo)前最高経営責任者(CEO)を任命した。
ペトルッツォ新マネージング・ディレクターは、LVMH内で別の役職に就くシャルル・ドゥラパルム(Charles Delapalme)=マネージング・ディレクターの後任として、10月15日に就任する。
クリスチャン ディオール クチュールのデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)会長兼CEOは、「ベネデッタの才能やリーダーシップ、またラグジュアリー市場に関する専門的な知識は、当社の事業や国際的な影響力を引き続き開発し、ブランドの魅力と成功を拡大するために大いに役立つものと確信している。また、18年にクリスチャン ディオール クチュールに加わって以来、揺るぐことなくコミットし、大いに貢献してくれたシャルルに深く感謝する」と語った。
ペトルッツォ新マネージング・ディレクターの経歴
ペトルッツォ新マネージング・ディレクターは、イタリア・ミラノのボッコーニ大学(Bocconi University)を卒業。金融業界でキャリアをスタートし、米コンサルティング会社ベイン&カンパニー(BAIN & COMPANY)で小売とラグジュアリーセクターを担当した。その後、ケリング アイウエア(KERING EYEWEAR)に加わり、北米事業のエグゼクティブ・バイス・プレジデントを務めた。2020年2月にジェネラル・マネージャーとしてミュウミュウに入社し、23年3月にCEOに昇格した。なお、ミュウミュウにおける同氏の後任は、現時点では未定のようだ。
ドゥラパルム=マネージング・ディレクターは、グランゼコールであるパリ国立高等鉱業学校(Ecole des Mines de Paris)とパリ政治学院(Institut d'etudes politiques de Paris)、そしてINSEAD(欧州経営大学院)を卒業後、米コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニー(McKINSEY & CO.)でキャリアをスタートした。05年にルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)に入社。12年にはやはりLVMHが擁するフェンディ(FENDI)に移り、要職を歴任した。18年から現職。引き継ぎ後に退任し、新たな役職は近日中に発表する。