PROFILE: 渡部優樹/「ゲイン ティップ デザイン」ディレクター
不良のような“ルードスタイル”にひそかに憧れる新米記者の小菅は、誇り高く、近寄りがたい刺激的なファッションを追い求め、SNSをさまよっていた。そしてついに、ゴリゴリのルードスタイルを貫くクリエイター、渡部優樹氏を発見。荒々しいルードな装いとは裏腹に、「コーデ診断」などのSNSコンテンツは驚くほどロジカルだ。そんなギャップに心打たれた小菅は、“ルード師匠”と勝手に呼び、ルードなファッション哲学の真髄に迫るべく、彼を直撃した……!(この記事は「WWDJAPAN」2024年9月30日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
重要なのは“威圧感”!?
ルードスタイルの魅力とは?
WWD:まず初めに、ルードスタイルとは?
渡部優樹(以下、渡部):黒色やシルバーアクセサリーを多用し、グラフィックやロゴのデザインを施したアイテムを取り入れた、“悪っぽい”スタイルです。“威圧感”を感じる要素が多いことが鍵になります。
WWD:なるほど(確かに“威圧”で押しつぶされそうだ……)。興味をもったきっかけは?
渡部:2000年代に活躍したバンド「エルレガーデン(ELLEGARDEN)」のミュージックビデオを見たことがきっかけです。彼らのスタイルは分かりやすくルード系なので。住んでいる埼玉の春日部に「ルーディーズ(RUDIE'S)」というブランドの店舗があり、ルードスタイルが身近にあった影響もあります。
WWD:(エルレガーデン……意外と師匠もメジャーな曲が好きなんだな)このスタイルを貫く理由は?
渡部:ロックやパンクが好きだったり、バンドをやっていたりする自分のライフスタイルに合っているからです。 シルバーアクセサリーが好きなのも理由になります!
WWD:ルードスタイルの魅力は?
渡部:そのスタイルが放つ威圧感と、人としての優しさが組み合わさった時に生まれるギャップが、魅力を形作っているように感じています。僕のイメージですが、ルードスタイルを着こなす方々は、人並み以上に苦労を経験している人が多く、人間性の面でも魅力的に映りますね。なんとなくですが(笑)。
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