東急百貨店は3日、あす4日改装オープンする東急東横店を関係者に公開した。新しい店舗コンセプトである「SHIBUYAスクランブルストア」を象徴する西館のコンセプトフロア「SHIBUYAスクランブル�T」は、流行に敏感な女性に向けてアパレル(商品構成比30%)、雑貨(同30%)、化粧品(同40%)のミックスMDで構成する。駅立地ならでは膨大なトラフック(通行量)を生かして、買い回り率と回転率を高める。ハチ公広場とモヤイ象広場に挟まれ、渋谷駅利用者の行き来が終日絶えない西館1階の「SHIBUYAスクランブル�T」は、約200坪の売り場に32ブランドを並べた。1ブランドあたりの面積は7〜8坪とコンパクトに振り分け、仕切りを極力設けず、一体化した売り場として見せる。動線はカーブを描いており、歩かないと先に何があるのか見えない仕掛けにした。担当の柳澤一博バイヤーは「世界的に知られる渋谷駅前のスクランブル交差点をイメージした。あえて雑多な売り場にすることで、目が肥えて自分自身の編集力に優れた女性にアピールする」と話す。
新業態では日本初として「B’2ndレクア」「ソープトピア(石鹸)」「イジュ・イランイラン」「メル アンジュ」「ディオール バックステージ ストゥーディオ(化粧品)」が入った。売り場内にイベントスペースを3ヵ所設けており、駅利用客が行き来する通路沿いにはオンリーショップとして日本初の「フリーピープル」期間限定店(4月4日〜5月8日)、ハチ公広場側の入口近くには集英社のファッション誌「バイラ」のeコマースサイトから派生した「バイ!バイラ」(4月4日〜7月21日)を営業する。