ファーストリテイリンググループの「ジーユー(GU)」が、グローバルブランドへのステップアップを目指し、商品力強化を急いでいる。9月19日に、米国初の常設店をニューヨーク・ソーホーに出店。同時に米国公式ECも開設した。「1号店とECで成果を出し、米国でさらなる出店につなげたい。その次の市場としては、欧州や東南アジアを目指す」と柚木治社長。商品力強化に向け、「ユニクロ(UNIQLO)」のR&D責任者である勝田幸宏ファーストリテイリンググループ上席執行役員が、9月から「ジーユー」の商品責任者も兼務。「グループの力を総動員し、商品改革を進める」と柚木社長。
日本では既に幅広い年齢層に浸透している「ジーユー」だが、実は海外は、長らく中国本土、香港、台湾のみの出店だった。24年9月末時点の店舗数も日本440店、海外35店と、背中を追う「ユニクロ」(24年2月末時点で国内800店、海外1669店)には大きく水を空けられている。柚木社長は以前から、長期的には「『ユニクロ』が出店している国・エリアに同等の店舗数での出店が可能」と話しているが、米国でも常設店出店前に2年弱にわたってポップアップを行い市場動向を検証するなど、海外出店には比較的慎重なイメージが強かった。
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