青山商事は1日、バルスの雑貨・インテリア事業「WTW(ダブルティー)」を買収したと発表した。「WTW」は「フランフラン」で知られるバルスが2011年2月に立ち上げた業態で、サーフライフスタイルをテーマにした雑貨・インテリアの店舗を東京・青山や二子玉川など5カ所で運営している。バルスは同事業の継承を目的とした株式会社WTWを2月1日付で設立。青山商事はWTWの全株式を取得する。
青山商事は屋台骨であるスーツ事業が長期的に縮小基調にあるため、新規事業の開発やM&Aを積極的に進めている。日鉄住金物産との合弁会社で拡大戦略をとる「アメリカンイーグル」、昨年12月に買収した靴修理店「ミスターミニット」に続き、今回、雑貨・インテリアにも本格参入する。同社が全国に張り巡らす店舗開発のネットワークを活用し、多店舗化を図る。
一方のバルスは、年内で「バルストウキョウ」「アジト」「ジェイピリオド」の3業態を終了することを先月発表していた。経営資源を主力の「フランフラン」に集中させる。