ファッション

英「オーラ・カイリー」が再上陸 バッグメーカーのスタイルが新たな挑戦

ハンドバッグの製造・卸などを営むスタイル(旧スタイル・インデックス)は、英国発の「オーラ・カイリー(ORLA KIELY)」の日本市場での販売を再開する。バッグや革小物のみならず、アパレル、インテリア雑貨など全カテゴリーのライセンスを取得。2024年ホリデーコレクションから日本向けのデザインおよび商品開発を行う。10月1日に開設した公式ECサイトに加え、11月からは全国10カ所以上の百貨店やファッションビルで販売を予定。来春までに約30店舗の出店を目指す。

「オーラ・カイリー」は、1995年にデザイナーのオーラ・カイリーが設立した。自然に着想を得た色やテキスタイルパターンと、ミッドセンチュリーデザインが特徴。日本では、かつてはスタイル・インデックスがライセンス契約に基づきハンドバッグを中心としたビジネスを手がけたが、日本からは10年ほど姿を消していた。

レトロモダンブームに親和性

スタイルの岸本学常務取締役営業本部長は、「『オーラ・カイリー』のデザインは、今のレトロモダンのブームに刺さると考えた。ファッション全体がミニマルになっているなか、彼女の世界観が逆に新鮮に映るはずだ。過去のブームを覚えてくださっている人たちも多いが、ブランドを知らない若年層に向けてアプローチもしていきたい」と話す。

2024年ホリデーコレクションは、バッグや革小物が6割を占める。価格帯はバッグは3万〜5万円。革小物は2万円前後。アパレルはウールセーター(3万8000円)、ブラウス(3万9600円)、ワンピース(3万9600円)など。ターゲット層が手に取りやすい価格帯を意識したという。

スタイルは、「オーラ・カイリー」立ち上げに際し小売りやアパレルの経験を持つ新しい人材を迎え、組織を強化。ロジスティックなども見直し、東京・乃木坂に新たなショールームも開いた。バッグの卸業を中心としていたスタイルにとって、新たな挑戦となる。

10月5日と6日には東京・表参道でポップアップを開催する。

◾️「オーラ・カイリー」ポップアップイベント

日程:10月5〜6日
場所:ライトボックススタジオ青山
住所:東京都港区南青山5-16-7
時間:11:00~18:00/11:00〜17:00

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