阪急阪神百貨店は7日、阪急本店(阪急うめだ本店、阪急メンズ大阪)や阪神梅田本店などの主要店舗で2025年1月1日・2日の2日間を休業日にすると発表した。長らく元日の1日間だけを休業日にしてきたが、取引先を含めた従業員の就労環境の改善ため見直した。阪急本店など主要店舗で2日を休みにするのは、01年以来24年ぶり。
対象店舗は阪急本店、阪神梅田本店のほか、千里阪急、高槻阪急スクエア、川西阪急、宝塚阪急、神戸阪急、阪急メンズ東京、阪急百貨店大井食品館、阪神・にしのみや。ショッピングセンター内立地の西宮阪急、博多阪急、都築阪急、阪神・御影、あまがさき阪神は例年通り元日の1日間のみの休業になる。
大手百貨店は長らく元日のみを休業日にし、2日から初売りセールを始めていた。初売りはセールや福袋もあって年間で最大の稼ぎ時だったが、近年、消費者はセールに以前ほど反応しなくなった。それ以上に、小売業の人手不足が深刻化しており、見直す企業が増えている。今年1月には松屋の銀座本店が24年ぶりに1日・2日の2日間の休業を復活させた。高島屋と大丸松坂屋百貨店も来年の1日・2日の2日間を休みにすると発表している。