日本最大級のファッション見本市「ファッション ワールド 東京 2014春」(主催:リード エグジビション ジャパン)が4月2日(水)?4日(金)の3日間、東京ビックサイトで開催される。国際アパレルEXPO、国際バッグEXPO、国際シューズEXPOの3展で構成される同見本市。昨年10月に初開催した「ファッション ワールド 東京2013秋」が好評を得たことを受けて、年2回の開催が決まった。今回は約260社が出展し、約1万5000人の来場を見込んでいる。
今回の春展では3展の同時開催によってアパレル120社、バッグ70社、シューズ70社が出展する。アパレルだけでなく、バッグやシューズの品揃えに力を入れる最近の小売店のバイヤーにとっては一度にバイイングできるメリットは魅力だろう。出品は約1万3000点。国内の有力・実力派ブランドから欧州や韓国、トルコ、メキシコなどの新鋭ブランドまでバラエティに富んでいる。特に今回は"ハイラインゾーン"が拡充され、パリ、ミラノ、東京などから高感度な商材が多数揃った。ビームス、ユナイテッドアローズ、バーニーズ ニューヨーク、三越伊勢丹などトレンドをけん引する小売店のバイヤーが大勢来場する見通しだ。開催初日の2日には三越伊勢丹ホールディングスの大西洋・社長とラフォーレ原宿の川崎俊夫・社長による基調講演も予定されている。
「ファッション ワールド 東京」の最大の特徴は「商談のための展示会」という考えを徹底していることにある。すなわち、売り上げにつながる展示会だ。ファッション見本市や合同展はともすると「見せるだけの展示会」「イベントのような展示会」に陥りがち。リード エグジビション ジャパンの岡部憲士ファッションワールド東京統括事務局長は「出展社を募集する際も、来場者に声掛けする時も"商談"のコンセプトを明確に伝え、我々はそのための環境を整える。出展社、来場者双方のビジネスの役に立つ見本市で無ければ、長く支持されないことを我々は長年の経験で知っている」と話す。見本市会社である同社には、多くの消費財から医薬・バイオ、エネルギーまであらゆる産業で年間110の見本市を運営してきたマッチングのノウハウがある。前回の秋開催の出展社アンケートでは「普段アポイントを取れないような大手取引先とその場で商談。既に新規案件を4件獲得できた。受注見込みは1000万円以上」(ミセスウエアメーカー)、「ブースに商談席を3セット設置し、250件と商談。1500万円の受注につながった。新規取引の多さに驚いている」(バッグメーカー)といった声が寄せられた。新作の受注はもちろん、OEM(相手先ブランドの生産)取引につながるケースも少なくないという。
岡部憲士ファッションワールド東京統括事務局長 |
「次回の秋開催から外国のバイヤーや出展社の誘致に本腰を入れる」と岡部統括事務局長。同社はあらゆる産業の見本市運営で培った海外ネットワークを活用すべく、アジアや欧州の有力小売業やファッション団体への営業活動に着手したところだ。「2018年には出展社1200社、来場者5万8000人のアジア最大規模のファッション見本市に発展させたい」。見本市を通じて日本をファッションビジネスの中心地にすることを長期的な目標に掲げる。
■同展示会の詳細はこちら
http://www.apparel-expo.jp/spring/