ワールドは子会社の投資会社W&Dインベストメントデザイン(以下、W&D)を通じて、ライトオンへの公開買付(TOB)を実施する。買い付けは一株あたり110円、最大で約20億円になる。
TOBは創業家の資産管理会社である藤原興産への第三者割当増資と組み合わせて実施。ライトオンの創業者である藤原政博・前会長ら創業家の持ち分は51.93%になり、TOBに同意している。TOBが成立後にライトオンはW&Dの子会社になり、ワールドの持分法適用会社になる。
ライトオンはコロナ禍以降、苦戦が続いており、2024年8月期は売上高が前期比17.3%減の388億円、営業損益は50億円の赤字、純損益は121億円の赤字で、6期連続の最終赤字に沈んでいた。ワールドのMDや店舗開発のノウハウを注入し、再建を図る。
W&Dはワールドと日本政策投資銀行が共同で設立した投資会社で、これまでバッグの「ヒロフ」、セレクトショップの「ストラスブルゴ」などの買収を行っている。