「シャネル(CHANEL)」はこのほど、ルカ・グァダニーノ(Luca Guadagnino)監督による“シャネル N゜5”のキャンペーンフィルム「SEE YOU AT 5」を公開した。フィルムには、同フレグランスの顔を務める俳優でプロデューサーのマーゴット・ロビー(Margot Robbie)が出演。大胆不敵で、魅力に溢れた自由な女性を演じる。
2018年に公開した映画「君の名前で僕を呼んで」で脚光を浴びたグァダニーノ監督は、官能的な魅力を放つ作品を得意とする。「SEE YOU AT 5」は35mmフィルムで撮影し、肌の質感やある男性との初めての出会いに向けた感情の高まり、1人の女性と彼女の欲望の対象との間の“震え”を鮮やかに映し出した。
恋愛のめぐり合わせが忘れがたい物語で、洗練された豊かさという目に見えない価値、“シャネル N゜5”に宿る精神を表現する。既成概念としての“女性らしさ”に疑問を抱く全ての女性、ステレオタイプを超えた真実を求め、型にはまった答えは必要としない女性に送る。
ロビーがフィルム内で着用する赤いスカートスーツは、リドリー・スコット(Ridley Scott)監督による1986年公開の“シャネル N゜5”のキャンペーンフィルム「Monuments」で俳優のキャロル・ブーケ(Carole Bouquet)がまとったスーツを参考に制作した。さまざまなミューズが彩ってきたアイコニックな香りを、ロビーが継承する。
“シャネル N゜5”は「自由」を表現する香り
2018年3月からブランドのアンバサダーを務めるロビーは“シャネル N゜5”の顔になることについて、「自分のキャリアや人生において、『シャネル』のようなブランドと関わることができるなんて夢にも思っていなかったわ。しかも“シャネル N゜5”の顔になるなんて、本当に信じられないこと。これまでカトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve)やキャロル・ブーケ、マリオン・コティヤール(Marion Cotillard)、ニコール・キッドマン(Nicole Kidman)、そうそうたる顔ぶれの女性たちが務めてきた“シャネル N゜5”の顔の一員となれて光栄」と述べる。「“シャネル N゜5”をまとう女性は静かな自信に満ち、自分らしいアリュール(魅力)や気品を備えている。自分の運命は自分で決めるし、自立していて、自分が何を望むのか明確に自覚している。私は何かを“望む”女性が好き。女性の欲望というものは、どういうわけかこれまでふたをされがちだったように思う。望みや欲望を持つことを肯定する、それはまさに“自由”。それを表現できるのがこの香りじゃないかしら。『私が求めるものは私の中にある』。この香りは、自分の望みを見つける手助けをしてくれるだけではなく、自分のを望みをより高めてくれるところがすてき」と語る。
またフレグランスについては、「私は昔からずっとフレグランスが大好きなの。幼いころは、大人の女性になって香水をまとえるようになることがすごく楽しみだった。首や手首に毎日つけていて、夜に眠るときもつけているわ。香りには雰囲気を演出する効果があると思っているので、演じる役柄に合わせてフレグランスを選ぶ。それに、香りはその場に留まるもの。誰かが部屋から出て行っても、その人の香りはまだそこにいる。私にとってフレグランスは、自分を解放してくれるものでもあるわ。自分が皆に見せたいと思う姿を演出することは、それ自体が選択であり、選択できるということは自由ということ」とコメントした。