ビューティ

マツキヨココカラ初のフェムケア特化PBブランドが誕生 全国にスペシャリスト配置し店頭活動推進、「保健室のような存在へ」

マツキヨココカラ&カンパニーが女性特有の心や体の悩みに寄り添うフェムケアに特化したPBブランド「フェムリサ(MATSUKIYO FEMRISA)」を立ち上げる。第1弾としてデリケートゾーン(VIO)ケアのアイテム5種7品(547〜1650円)を10月11日に発売する。全国のマツモトキヨシグループ、ココカラファイングループの店舗(一部店舗除く)と公式ECで取り扱う。

同社は、日本がフェムケアに対する認知や発話が遅れているという現状を踏まえ、「女性が前向きに過ごすための一助となること」を目的に新ブランド「フェムリサ」を展開する。ブランド名はフェムケア商品が日常生活に自然に溶け込み、女性(=フェム)の笑顔(=リサ)や活躍を支えたいという願いを込めた。

第1弾の7アイテム共通として、6つの無添加・低刺激処方を採用し、リポソーム型グルタチオンを配合する。洗うケアはデリケートゾーンのpHと同じ弱酸性の2タイプを用意。黒ずみに着目したジェルウォッシュ“ルミナスシルキージェル”(300mL、1320円)と乾燥に着目した濃密泡ウォッシュ“プロテクティブモイストムース”(300mL、1320円/レフィル180mL、1188円)をそろえる。

保湿ミルク“ルーティンコンディショナー”(100mL、1430円)は、グルタチオンやセラミドを配合。ジェルがローションのような質感へと変化する。集中美容液“アドバンストセラム”(30mL、1430円)はオイル不使用で、とろみのあるテクスチャーとさらっとした使用感が特徴。トイレに流せるふきとりシート“エニーシート”(24枚入り、547円)は、くすみやニオイ、ムレとなる汚れをオフする。

9日に行われた新ブランドの会見には、元AKB48で自身もコスメをプロデュースする柏木由紀が登壇した。柏木は「『フェムリサ』は見た目や香りが良く、フェムケアの最初の一歩として手に取りやすい。自分のために、少し気分があがるように、気軽な感覚でフェムケアを始めてほしい」とメッセージを送った。第1弾はVIOケア商材だが、今後はラインアップの拡充を図る。

「フェムケアスペシャリスト」を育成

新ブランドの立ち上げとともに、店頭でフェムケアに関して気軽に相談できるスタッフとして「フェムケアスペシャリスト」の育成を開始する。「フェムケアスペシャリスト」は、日本フェムテック協会と提携し、社内認定制度として導入。薬剤師や医薬品の登録販売者、管理栄養士、ビューティ分野の専門家など、それぞれで活躍するスタッフが兼任する。店頭におけるフェムケア関連商品の拡販活動に加え、社内外に向けた情報発信や健康経営を前提とした従業員向けの活動などを実施。将来的に、メーカーのコラボ企画や、フェムケア領域における医療機関や自治体などとの連携施策も展開していく考えだ。

1期生は20人を予定しており、まずは三大都市圏の店頭に配置する。12月には全国主要都市に配置し、今期中に60人まで増やす計画。25年度以降は、全店の配置を目指す。全国に店舗を持つ強みを生かし、「(店舗が)お客さまにとって“保健室”のような身近な相談場所になることを目指す」(初鹿妙子MCCマネジメント管理本部 人材開発部長)。

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