レブロン(REVLON)はこのほど、総合ヘルスケア企業CVSヘルス(CVS HEALTH)のミシェル・ペルーソ(Michelle Peluso)=チーフ・カスタマー&エクスペリエンス・オフィサーを最高経営責任者(CEO)に任命した。11月4日付で就任し、引き続きレブロンの取締役を務めるリズ・スミス(Liz Smith)社長兼CEOの後任を務める。
ペルーソ新CEOは声明の中で、「レブロンの歴史において重要な時期に、『レブロン(REVLON)』を筆頭とする強力なブランド群を率いることを光栄に思う。全スタッフ、そして小売店やサプライヤー、流通パートナーと共にブランドの成長ポテンシャルをさらに引き出し、次世代の美とウェルネスを重視する人々の期待に応えることを楽しみにしている」と述べる。
スミス現CEOは、レブロンが日本の民事再生法に当たる連邦破産法11条の適用を受けて、27億ドル(約4023億円)以上の負債が削減され、所有権が金融業者に移った直後の2023年8月に現職に就いた。レブロンは当時、約15億ドル(約2235億円)の負債を抱えており、長年のオーナーであった投資家のロナルド・ペレルマン(Ronald Perelman)と、娘で当時CEOを務めていたデブラ・ペレルマン(Debra Perelman)が退社。23年度の売上高は前年比5%増の21億ドル(約3129億円)と推定され、アジアで「エリザベスアーデン(ELIZABETH ARDEN)」が売り上げをけん引し、「レブロン」ブランドの不調を埋め合わせていた。
着任後1年でレブロンを破たんから救ったスミス現CEOは声明の中で、「この1年間、変革の旅に携われたことは光栄だった。会社の明確な方向性が定まり、変革が順調に進展し、有能な指導者がそろい、エキサイティングな機会が目の前にある今こそ、この移行に相応しい。ミシェルは素晴らしいリーダーであり、今後の成長と成功に欠かせない、小売とデジタルの経験をもたらしてくれる」と述べた。