皆川明デザイナーによる「ミナ ペルホネン(MINA PERHONEN)」はこのほど、岩手県盛岡市「ミナ ペルホネン モリオカ」をオープンした。店舗面積は85平方メートルで、2フロアのうち1階部分がショップになっている。ウエアから小物、ビンテージ家具やテーブルウエア、クラフト雑貨まで、暮らしを彩る幅広いアイテムを取り扱う。なお、同店は16店舗目の実店舗であり、東北エリアでは初の出店だ。
同ブランドは、「必ずしも大きな商圏ではなくても、特有の文化が根付いた場所を選んでいる。その土地に暮らす人が街に愛着を持っているために文化が育ち、それが外から訪れる人の喜びにつながるかという点が重要」と話す。皆川デザイナーは、自身の家族が盛岡に移住したこともあり、同地を身近に感じているという。
新店舗は、元々は町屋だった建物を改修したもの。盛岡や東北から採れる木や石などを用いたほか、土を発酵させて作った壁材で左官仕上げを行った。ショップの空間は大きく二つに分かれており、それぞれの天井にはガラス作家の辻和美や、アーティストのモリソン小林によるシャンデリアを飾った。
来春には拡張工事を行い、カフェやマーケット、ギャラリーを備えたショップを増設するほか、今後は福岡県や群馬県に出店を予定しているという。