「WWDJAPAN」10月21日号は「レトロ消費 懐かしくて新しい“レトロ“の形」を特集します。今、若者の眼差しが「平成」に注がれています。Y2Kという世界的なトレンドを追い風に、ローライズデニムやルーズソックス、はたまた懐かしいモチーフのぬいぐるみなど、2000年代に日本で流行したアイテムを取り入れるファッショナブルな20代が増えています。見えてきたのは、従来「レトロ」とされてきた昭和風スタイルや1960〜80年代のビンテージではない、平成的美学を参照した “ニューレトロ“スタイル。若者はどのように平成の懐かしさに魅力を見いだし、令和のスタイルへと昇華させているのでしょうか。
特集は、まず渋谷や原宿でキャッチした“レトロ“スタイルの若者たちのスナップや、Z世代の三人を招いた座談会を通してトレンドを享受する当事者の心理に迫ります。さらに、平成に社会現象を巻き起こし、現在人気再沸騰中の「たまごっち」を手がけるバンダイや、「エンジェル・ブルー」や「メゾピアノ」がリバイバル中のナルミヤ・インターナショナルに、“レトロトレンド”に対してどんな施策を講じているのか聞き取りをしたほか、斬新なレトロスタイルを提示し続けるXGのエグゼクティブプロデューサー、JAKOPS(SIMON)さんに若者たちを虜にするビジュアル戦略を聞きました。また、44年間ストリートスナップを撮り続けるアクロス編集部や、消費者行動論を専門に研究する国士舘大学の水師裕准教授には、識者の観点から現在のレトロトレンドの傾向や、その消費のメカニズムを解説していただいています。
ミニ特集では、「ヨーロッパのラグジュアリーブランドはなぜオーガニック農業に参入するのか」という問いを各ブランドの事例を通して探ります。連載の「中国電脳コマース趣聞」では、中国の大手スマートフォンメーカー、シャオミ(小米科技)の大沼彰日本社長のインタビューを通して、同社のその最新動向に迫りました。「ファッション&ビューティ パトロール」では、マッシュホールディングスの社員食堂に潜入。同社運営のデリカッセン「パリヤ」のメニューとリンクした料理を提供する社員食堂からは、ファッションとビューティの業界をけん引する同社の勢いの源が見えてきます。
(COVER CREDIT)
PHOTO:TON ZHANG (RETUNE REP)
MODEL, MAKEUP, STYLING, JEWELRY:MAYBEN
ART DIRECTION & DESIGN:RYO TOMIZUKA
COVER REELS DESIGN:CHIGE (GWISUB JUNG)
LOCATION:KISSA KOJO