ファッション
特集 懐かしくて新しいレトロの形 第6回 / 全8回

XGのエグゼクティブ・プロデューサーJAKOPS(SIMON)に聞く 最新“レトロ“トレンドをけん引するビジュアル戦略

有料会員限定記事

XGのエグゼクティブ・プロデューサーJAKOPS(SIMON)に聞く 最新“レトロ“トレンドをけん引するビジュアル戦略

「グローバル・ガールズグループ」を標榜する7人組日本人グループXGは、2022年のデビュー以降、革新性とレトロさの絶妙なバランスで成り立つ音楽とビジュアルで若者たちのトレンドをけん引してきた。XGが所属するXGALXを設立し、メンバーの発掘・育成をはじめ、楽曲、映像、ビジュアルなどのクリエイティブ全体の制作やマネジメントの指揮を執り、XGALXの文化や企業風土の構築にも努める、XGALXのCEO兼エグゼクティブ・プロデューサーのJAKOPS(SIMON)に、XGのビジュアル作り、イメージ戦略について話を聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2024年10月21日号からの抜粋です)

XGALX CEO兼エグゼクティブプロデューサー

JAKOPS(SIMON)/XGALX CEO兼エグゼクティブプロデューサー

PROFILE:XGが所属するレーベルXGALXのCEO兼エグゼクティブプロデューサー。2022年にデビューしたXGの育成、音楽プロデュース、制作に至るまでのプロデュース全般を統括する。韓国人の父と日本人の母のもと、アメリカ・シアトルで生まれ、多文化環境でのアーティスト、プロデューサー経験を経て、XGALXの代表兼プロデューサーとしてグローバルに活動する @simonjakops PHOTO : MIKA HASHIMOTO

音楽の形をもとに
ビジュアルを構築していく

─XGのビジュアル表現は多彩かつ自由自在で、デビューからさまざまな世界観を披露しています。グループとしてのコンセプトや戦略を教えてください。

SIMON:ビジュアル表現で求めているのは“本質”。XGALXは文化を作る会社でありたいと思っているので、常に「一番果敢に提示できる表現とは何か」を考えています。直感や勘も大切にしつつ、世の中に共鳴してもらうため、クオリティーを高めることに使命感を持っています。

─デビュー曲「Tippy Toes」ではスーツをまとい、セカンドシングル「MASCARA」でもシックな衣装でしたが、サードシングル「SHOOTING STAR」ではメンバー全員が青髪にしたりティースジュエリーを着けたりと、大胆な転換がありました。イメージチェンジは、最初から想定していたものですか?

SIMON:全てデビュー前から計画していたものです。デビューの頃は、大衆が考えるガールズグループのムードを取り入れつつ、新たなグループXGの到来をビジュアルでも表現しました。続く「MASCARA」では、より親しみやすいコンセプトを提示して、その後は自分たちらしさを解放していくフェーズに移行していったんです。

この続きを読むには…
残り1535⽂字, 画像4枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

今の時代のレトロ消費とは 懐かしくて新しい“ニューレトロ“を探る

「WWDJAPAN」10月21日号は「レトロ消費 懐かしくて新しい“レトロ“の形」を特集します。今、若者の眼差しが「平成」に注がれています。Y2Kという世界的なトレンドを追い風に、ローライズデニムやルーズソックス、はたまた懐かしいモチーフのぬいぐるみなど、2000年代に日本で流行したアイテムを取り入れるファッショナブルな20代が増えています。見えてきたのは、従来「レトロ」とされてきた昭和風スタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。