モデルの松島花が、9月17〜23日に開催されたミラノ・ファッション・ウイークに初参加した。「マックスマーラ(MAX MARA)」や「プラダ(PRADA)」のファッションショーから、現地のグルメ、ショッピングまで滞在中の様子を松島自身が写真と言葉で綴る。
飛行機移動はアイパックとむくみ対策が必須
いざ、ミラノへ。初めてのミラノ・ファッション・ウイークにワクワクです。フライト時間は14時間と長いので、機内での美容ケアは欠かせません。愛用しているほぐしアイテム3点でむくみ対策、アイパックで乾燥対策はルーティーンです。残りの時間はビールを飲んだり、映画を見たりしながらまったり過ごしました。
ミラノ初日は「マックスマーラ」ショールームでフィッティング、
「プラダ」本店で買い物満喫
ミラノに到着後はすぐにドゥオーモ広場近くの「マックスマーラ」のショールームへ。明日のショーで着用させていただく、衣装のフィッティングです。3つのルックを提案してもらい、とても迷いましたが、一番ブランドらしいサルトリアルックに決めました。
フィッティングの後はドゥオーモ広場で記念撮影し、気になっていたレストランCraccoで食事をしたり、「プラダ」本店でお買い物をしたり、ミラノの街を満喫しました。
その後はヘアメイクさんとミーティングです。今回のヘアメイクさんは、去年パリコレでもヘアメイクをしていただいた世界で活躍する小峯久乃さんにミラノまで来ていただきました。明日のショーに向け、衣装に合わせたヘアメイクのイメージを伝え、入念に打ち合わせをし準備万端です。
「マックスマーラ」のショーでは
知的な女性像に感銘
この日は「マックスマーラ」のショーからスタートです。「マックスマーラ」は、モードとコンサバティブのバランスが心地良く、いつもリアルに着たいお洋服がたくさん見つかる大好きなブランドです。朝6時からホテル室内でヘアメイク。衣装に合わせて眉にポイントを置き、ヘアもスッキリタイトにハンサムに仕上げてもらいました。8:30にホテルを出発です。どんなコレクションかワクワクしながら向かいました。会場に着くとたくさんのパパラッチが。ファンの皆さんにも会えました。
真っ白でクリーンな会場で披露されたのは、女性の知性や聡明さを感じられるコレクションでした。リラックスした印象のニットスカートに、あえてカチッとしたジャケットを合わせたスタイルや、美しいカットのシャツドレス、上品な肌見せ。シンプルで変わらない美しさがありながら、時代感をうまく取り入れ女性の魅力を最大限に引き出す「マックスマーラ」に今一度魅了されました。
「プラダ」ショーでこれからのファッションについて考える
ショーが終わると、すぐにホテルへ戻り次の「プラダ」のショーに向けてヘアメイクをチェンジです。「マックスマーラ」とはガラリと雰囲気を変え、前髪を短くセット。「プラダビューティ」のリップをポイントにしました。
コレクションからは、次から次へとコンテンツが押し寄せる、情報の海を泳がざるを得ない時代を生きる現代の人々への強いメッセージ性を感じました。服を通してミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)とラフ・シモンズ(Raf Simons)の哲学を感じます。色使いや素材使いは独創性に溢れ、アートや時代性を織り交ぜた表現で「プラダ」らしい世界観を体感できました。デジタル時代におけるファッションとはこれからどう変化していくのだろうと考えさせられるショーでした。大好きな「プラダ」のショーを間近で見ることができ、夢のような時間でした。
夜は「プラダ」のアフターパーティーへ。人気DJのプレイで会場は大盛り上がり。楽しい時間を過ごしました。
展示会でコレクションの裏に込められたストーリーに触れる
ショー開催の後日、コレクションを間近で見ることができるリ・シーと呼ばれる展示会が開かれます。この日は「マックスマーラ」のリ・シーにお邪魔しました。気になっていたディテールや素材をチェック。ポケットや折り返された襟、ダーツなどに今回のコレクションのテーマでもある数学の要素が取り入れられていると聞き、緻密に作り上げられたストーリー性にもあらためて感動しました。
ファーストルックで気になっていたブラウンのデニムルックのジャケットはパワーショルダーになっていたんですね。そこに直線的なペンシルスカートを合わせてシャープな印象、かつ素材のハリ感が凛としたイメージに仕上げています。ウエスト部分が丸くカッティングされていたり、コクーンシルエットのロングスカートは、フロントに大胆なスリットが入っていたり、心をくすぐられます。
ローカルレストランでグルメを味わう
その後は、TikTokでたくさん紹介されていた大人気のパスタ屋さんOsteria Da Fortunataでランチ。フリットも頼みましたが、すごい量!!メニューにあるフリットが全部一皿に(笑)パスタはかなり弾力があって美味しかったです。食後のデザートには、近くのお店でジェラートも味わいました。
プラダ財団によるアート施設「フォンダシオン プラダ」にも行きました。数々の建物からなる広大な敷地には、アートに造詣が深く、社会的、政治的な問題意識も高いミウッチャが厳選したであろうアートの数々が展示されていました。フロアごとにテーマが分けられていて、新鮮な気持ちでアートに向き合うことができました。
最終日は運河でミラノの旅を振り返る
最終日はモンテナポレオーネ通りでウィンドウショッピングをした後に、大人気のサンドウィッチ屋さんへ。こちらも大行列でしたが、行列も楽しめちゃうのも旅ならでは。メニューを選んでいたらあっという間に順番が来ました。私はトリュフのサンドイッチをオーダー。トリュフの良い香りとハムが組み合わせがたまらなかったです。
百貨店リナシェンテでお土産を購入した後は、のんびりした時間を過ごすためナヴィーリオ・グランデ運河へ。ピンクやイエローなどカラフルな建物が両サイドに立ち並び、その間を流れる綺麗な運河でした。ちょうどサンセットタイムだったので、どんどんと空の色が変わり、とてもきれい。カフェに入りレモネードを飲みながら、初めてのミラノの旅を振り返りました。
最後に伝統的なイタリア料理を食べにAl Baretto San Marcoへ。お店の店員さんもさん優しく、雰囲気もパーフェクト!前菜にはタルタルやクラブサラダ、ズッキーニの詰め物をチョイス。すごく洗練されていて繊細な味でした。メインは旬のポルチーニを使ったショートパスタとトリュフをふんだんに乗せたパスタを味わいました。最終日にして一番ゆっくりディナーができました。初めて参加したミラノコレクションでしたが、とても充実した滞在で大満足でした。