「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」の創業デザイナーであり、2022年12月に死去した故ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)の孫娘コーラ・コーレ(Cora Corre)は、ブランドを運営するヴィヴィアン・ウエストウッド・リミテッド(VIVIENNE WESTWOOD LTD以下、VW社)を離れたことを自身のインスタグラムへの投稿で明らかにした。モデルとして活躍しつつ、生前のウエストウッドと共にさまざまなプロジェクトに取り組んできた活動家でもあるコーレは今後、非営利団体ヴィヴィアン財団(VIVIENNE FOUNDATION)のディレクター兼キャンペーン&プロジェクト・マネージャーを務めると述べた。
ヴィヴィアン財団は、ウエストウッドが19年に設立。気候変動の停止、戦争の停止、人権擁護、資本主義への抵抗を活動の柱として掲げている。また、1993年以前のデザインを含む、ウエストウッドの全ての著作権や知的財産を管理しているという。
コーレは、「VW社における現在の私の役割について、多くの混乱があった。祖母の名前が付けられている会社ではあるが、今も彼女の価値観を反映しているとは思えなくなってしまった。祖母は正しいことのために立ち上がれと教えてくれたし、私はそれに忠実でありたい」とつづり、「今後はヴィヴィアン財団を通じて祖母のレガシーを守り、彼女にとって大切だった活動を続けることにエネルギーを注ぎたいと思う」と投稿した。なお、VW社の広報担当者から本件に関するコメントは得られなかった。