国際空港評議会(ACIワールド)のデータによると、現在航空旅客数は前年比11.5%増で伸びており、コロナ禍以前の2019年を上回る水準だ。コロナ禍が収束し旅行業界は再び活気づいているものの、空港でのショッピングはまだ軌道に乗っていない。TFWA(世界免税協会)はこのほど、カンヌでTFWAワールド・エキシビション・カンファレンスを開催した。同会議では、トラベルリテールの売り上げを伸ばし、中国市場での損失を軽減する方法が争点となった。各社Z世代へのターゲット変更、ラグジュアリー体験の提供など改善策を模索している。
TFWAのエリック・ジュール=モーテンセン(Erik Juul-Mortensen)会長は同会議で、「過去40年間で、トラベルリテールの売上高は約50億ドル(約7450億円)から約700億ドル(約8兆9400億円)を超えるまでに成長した。これまで日本や韓国、中国の旅行客の波に後押しされてきたが、パッケージツアーや格安航空による大衆の旅行、爆発的な人気を博しているクルーズなど社会経済の変化も成長につながっている」と述べた。
旅客数は増加するも支出は減少
現地価格との接近が不調要因
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