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特集 PRの仕事が変わる 第5回 / 全5回

老舗PRのワグ、ステディ スタディは組織力で進化

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老舗PRのワグ、ステディ スタディは組織力で進化

フリーランスPRの強さがフレキシビリティーと同業同士のネットワークなら、アタッシェ・ドゥ・プレスの強さは組織力だ。スタッフを多数抱える大手PRエージェンシーも、PR業の多様化に合わせて組織ならではの大胆な進化を遂げている。(この記事は「WWDJAPAN」2024年10月28日号からの抜粋です)

WAG

伊藤壮一郎

伊藤壮一郎/代表取締役

PROFILE:(いとう・そういちろう)1977年、東京都出身。ロンドン留学から帰国後2001-02年秋冬に「ソーイ(SOE)」を設立する。18年に同ブランドのディレクターに就き、コレクションやショップを監修。21年からは現職も兼任する PHOTO : KO TSUCHIYA

自信とプライドで前進する老舗の強さ

1985年に設立したPRエージェンシーの老舗ワグ(WAG)が、コロナ禍前よりもショールーム全体の取り扱いブランド数を倍近くまで増やしている。現在は「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」「タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATHESOLOIST.)」「コモリ(COMOLI)」などのブランドのほか、パナソニックや日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW)、アートウィーク東京などとも肩を組む。同社の強みの一つは、創業者の伊藤美恵と伊藤壮一郎・代表共にブランド運営経験があり「デザイナーやクライアント目線を常にベースにできる点」だと伊藤代表。

伊藤代表は、2021年の現職就任に先駆けて、組織を刷新するためのプロジェクト“ワグ2”に着手した。同プロジェクトの背景にあったのは、ファッションPRエージェンシーの“カテゴリー化”への疑問だった。「あるショールームはこの系統、別のショールームはこの系統という具合に、似通ったテイストが集まる仕組みに違和感を覚えた。カテゴライズせずにその道のトップだけがそろうショールームなら、デザイナーやブランドの個性を守ることにつながるのではと考えた」。そうして練り上げた“ワグ2”のコンセプトは、現組織の指針として刻み込まれている。

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