JR東日本は開発中の「高輪ゲートウェイシティ(TAKANAWA GATEWAY CITY)」に、子会社のルミネが運営する「ニュウマン高輪」を開業する。合計の延床面積は6万㎡になり、ルミネとしては過去最大の規模になる。25年秋に5万㎡の規模で複合ビル「ザ リンクピラー1(THE LINKPILLAR 1) サウス」の1〜5階と「同ノース」の1〜5階/28〜29階に先行して開業し、26年春に「ザ リンクピラー2」2〜3階にオープンする。約200店舗が出店する。
新宿と横浜で運営している「ニュウマン」はこれまで女性をターゲットにしてきたが、「ニュウマン棚側」は、テクノロジーや社会性、地域性にフォーカス。最新のフードテックを活用し、フードロスに取り組むカフェや、親子をテーマにした書店、アート性の高い遊具店などが出店する。テナントは後日発表する。
「高輪ゲートシティ」はJR東日本が単独で手掛ける、国内最大級の複合開発プロジェクト。南北約1.6kmに広がり、エリアの面積は9.5haに達し、総事業費6000億円の見通し。ホテルやオフィス、コンベンションセンターなどを備えた高輪ゲートウェイ駅直結の複合大型ビル「ザ リンクピラー1」(ノース棟:地上29階・地下3階、サウス棟:地上30階、地下3階、2棟合計の延床面積46万177㎡)、「ザ リンクピラー2」(地上31階・地下5階、延床面積20万8164㎡)の大型複合ビルを建設。来街者は1日10万人超を見込む。建物の延床面積は85.4万㎡で、六本木ヒルズの72万㎡を上回る日本最大級の「街作り」になる。
JR東日本は「高輪ゲートシティ」を「100年先の心豊かな暮らしのための実験場」(喜勢陽一社長)と位置づけ、数多くの実験的なプロジェクトを実施する。VCの老舗であるグローバル・ブレインと共同で50億円規模の「高輪地球益ファンド」を設立し、ビジネス創造拠点を備えるほか、ビルイン型のバイオガス設備や国内最大級の蓄熱槽の導入、最先端の自動走行モビリティなども導入する。