韓国発のスニーカーブランド「イーストパシフィックトレード(EAST PACIFIC TRADE 以下、EPT)は、東京・表参道のギャラリースペースTHE PLUGでポップアップストアを11月4日までオープンしている。元「ユナイテッドアローズ&サンズ(UNITED ARROWS&SONS)」ディレクターの小木“Poggy”基史をキュレーターに迎え、「M A S U」や「チャレンジャー(CHALLENGER)」、「ジヨン・キム(JIYONG KIM)」、「ヴァンディ・ザ・ピンク(VANDY THE PINK)」ほか、アーティストのハロシ(HAROSHI)とのコラボ商品を集結させる。
「EPT」は2019年、韓国・ソウルで誕生。米国のストリートブランド「ディーシーシューズ(DC SHOES)」やシューズブランド「クリエイティブレクリエーション(CREATIVE RECREATION)」の立ち上げに関わったジェイ・ベック(Jai Beak)が手掛ける。米・カルフォルニアのスケートボードカルチャーや韓国のストリートテイストを落とし込んだデザインが特徴。クッション性のあるシュータンが特徴の“FAT”を定番モデルに据える。
名だたるコラボ相手 「EPT」の狙いは?
小木氏は、前職「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」所属時から、ジェイ氏と旧知の仲だったという。「キュレーターのオファーの段階で、『EPT』と信頼関係のあった『チャレンジャー』とハロシとのコラボは決まっており、スケートボードカルチャーを体現するブランドやアーティストはそろっていた。裾野を広げたく、異なるテイストのブランドに声をかけた」と振り返る。その後、小木氏の計らいにより、後藤愼平デザイナーが手掛ける「M A S U」や米国のストリートブランド「ヴァンディ・ザ・ピンク」ほか、韓国のファッションブランド「ジヨン・キム」とのコラボが実現した。「ジヨン・キムとは、ジェイさんを囲った食事会で出会った。韓国はファッション業界の横のつながりがすごい。こうした環境下なら、面白いコラボが実現すると確信した」。「ジヨン・キム」は、太陽光による色あせを用いた染色が特徴で、今回のコラボスニーカー(非売品)もその方法で製作している。
「EPT」は、ブランドの認知拡大に積極的な姿勢を示す。小木氏は「ブランド名からもわかる通り、『EPT』はアジア発ブランドとして誇りを持っている。一方、アジア発のシューズブランドで世界的な評価を得ているブランドはまだ少ない。まずはアジアで認知度を高めつつ、それ以外の地域でも影響力のあるブランドを目指す」と語る。一方、このようなコラボは、相手に影響力を与える機会にもなると続ける。「フットウェアをきっかけに認知を獲得したブランドも多い。『オーラリー(AURALEE)』の『ニューバランス(NEW BALANCE)』コラボはその好例だと思う。確かにスニーカーブームは峠を過ぎたかもしれないが、性別や年齢を問わず履けるスニーカーは大きな可能性を秘めている。ブランドのステップアップにつながるコラボになれば嬉しい」。
◼️ EPT TOKYO POP UP CURATED BY POGGY
日程:10月25日~11月4日
時間:11:00〜20:00
場所:THE PLUG
住所:東京都渋谷区神宮前6-12-9 1階