ファッション

リセール取引所「ストックX」が24年のトレンドリポートを発表 「アシックス」「プーマ」の検索数上昇

スニーカーを中心としたリセール商品のオンライン取引所「ストックX(STOCK X)」が、ギフト需要が盛り上がるホリデーシーズンを前に、2024年に検索や取り引きが急上昇したブランドやアイテムを紹介するトレンドリポートを発表した。「アシックス(ASICS)」と「プーマ(PUMA)」の継続的な人気上昇が目立っている。

「アシックス」は「ストックX」において過去1年間で検索数が最も急上昇したスニーカーブランドという。24年1〜10月で、「アシックス」のブランド別検索数は前年同期比で3268%増加した(約33.6倍)。特に、“ゲル 1130”の取り引きは、同1074%増(約11.7倍)となった。アシックスが運営する「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」のブランド別検索件数は同375%増加しており(約4.7倍)、“メキシコ66”の取り引きは同845%増(約9.4倍)となった。

「パフォーマンスランニングシューズのブランドという、従来のニッチ市場の枠を乗り越えた『アシックス』を称賛する」と、「ストックX」でスニーカーを担当するドリュー・ヘインズ(Drew Haines)マーチャンダイジング・ディレクターはコメント。「『アシックス』は自社の強みがパフォーマンスブランドとしての伝統にあることを忘れることなく、ブランドを革新して、履き心地のいいライフスタイルスニーカーを求める一般消費者にもアピールしている」と続ける。

「プーマ」はレトロなデザインに支持

「プーマ」もリセール市場で勢いを増している。ブランド別検索件数は同2022%増(約21.2倍)と急伸、検索件数の増加率はスニーカーでは「アシックス」に次いで2位だった。なかでも“スピードキャット”の検索件数は同2638%増(約27.3倍)で、“パレルモ”の検索件数は同669%増(約7.6倍)だった。

「『プーマ』は、レトロなデザインと多用途で使える点、快適さ、トレンドとなっているファッションと連動して着こなしに取り入れられる点などが複合的に支持され、ブランドとして浮上した」と、ヘインズ ディレクターは分析。「アディダス」で“サンバ”や“ガゼル”といったレトロなシルエットのサッカーシューズが女性を中心にここ数年ヒットしているが、「『アディダス』が目覚ましい成功を収めたのと同様に、『プーマ』もサッカーに由来するクラシックなモデル(“パレルモ”)をファッショントレンドと連動して復活させるなどし、好調となった」と見る。

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