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「サロパ 2024」は売上高前年比10%増 比較購買ができる“運命の一本”を見極める体験の場に

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日本最大級の香りの祭典である「サロン ド パルファン 2024(SALON DE PARFUM 2024)」(以下、サロパ)が10月16~21日、伊勢丹新宿本店で開催された。今年は、本館、メンズ館合わせて約60ブランドが出展。本館では、6階の催事場をはじめ、1階ザ・ステージでの「ゲラン(GUELAIN)」によるイベントやブランドの既存の売り場、ベビー・子ども服売り場と連携し、館全体で盛り上げた。今年で12年目を迎えパワーアップする「サロパ」について、三越伊勢丹の山崎奈々恵第2MDグループ化粧品MD部新宿・ミラー・ミーコ商品担当(化粧品3)バイヤーに聞いた。

売上高を牽引したのは超高級フレグランス「アンリ・ジャック」

売上高が好調だったブランドは、初出展の「アンリ・ジャック(HENRI JACQUE)」。賦香率(フレグランス中の香料の割合)100%という高級フレグランスを販売するブランドだ。銀座に店舗があるが、1本10万円以上という高単価ということもあり、近寄り難いという印象が強い。「サロパ」への出展で、新客獲得につながった。山崎バイヤーは、「1本の接客が通常の香水複数本分という高額品だが、新客による購入が多く見られた」と話す。きめ細かく、密度の高い香りでフレグランス好きとマッチしたようだ。また、高級感のあるボトルやボッスなど、アンティークやインテリア好きに好評だった。

「ペンハリガン(PENHAILGON’S)」も好調ブランドの一つ。英国発のクラシカルなブランドというイメージだが、ハーブや花の香りの効能にフォーカスした“ポーション&レメディ”のディスカバリーセットがヒット。「ブランドとしての知名度がアップし、人気が高い。性別問わず使い安い香りで完売した」と山崎バイヤー。“ポートレート マンション”のディスカバリーセットもイギリスの邸宅をイメージしたパッケージがアイキャッチになったようだ。

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