日本ロレアルと楽天は、ビューティ領域における顧客体験のさらなる向上を目指すため、パートナーシップ契約の締結に向け合意した。
両社はロレアルのデータおよびビューティテックと、楽天のマーケティングデータやAI技術を組み合わせ、パーソナライズされたビューティソリューションの提供を目指す。今後、楽天のECやモバイル、フィンテックなどさまざまなサービスと、1億人以上の会員を有する「楽天エコシステム」を活用したマーケティングデータ、ロレアルグループのビューティテックを組み合わせ、パーソナライズしたビューティソリューションの提供について協議を進める。
具体的には、AIを用いて楽天ユーザーの属性情報を4000以上(2024年11月時点)に分類したデータベース「Rakuten CustomerDNA」や、ビッグデータを分析して消費行動を理解するAIエージェント「Rakuten AIris」による消費行動分析データを活用した新しい検索広告やディスプレイ広告の開発を行う。
ロレアルグループのニコラ・イエロニムス最高経営責任者(CEO)は、「115年にわたりビューティを専業としてきたロレアルは、これからのカスタマージャーニーにおいて、テクノロジーこそが美の可能性を押し広げ、世界中の人々の生活を向上させると信じている。楽天とのパートナーシップにより、私たちはさらに一人一人の美のニーズに寄り添ったパーソナライズドビューティを実現する」と述べた。
楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長は、「ビューティテックの最先端企業であるロレアルと、顧客体験のさらなる向上を目指して協業できることを光栄に思う。楽天の豊富なマーケティングデータやAIテクノロジーと、ロレアルの専門的な知見を組み合わせることで、日本のビューティ市場に新たな価値を提供できるだろう」と述べた。