スタイリングライフ・ホールディングス BCLカンパニー(以下、BCLカンパニー)のベースメイクブランド「乾燥さん(KANSOSAN)」は来春、“水分力シリーズ“から“薬用水分ブライトニングエッセンス”【医薬部外品】(48mL、2640円)と“水分力バリアミスト”(58mL、1540円)を発売する。“薬用水分ブライトニングエッセンス”は2025年1月14日から自社公式ECサイト、プラザ、ロフトで先行発売し、2月4日からドラッグ・バラエティーストアの一部店舗で順次展開する。“水分力バリアミスト”は1月14日から自社公式ECサイトで数量限定で発売し、プラザ、ロフト、ドラッグ・バラエティーストアの一部店舗などで順次展開する。
「乾燥さん」は、乾燥肌の人に向けて肌の乾燥とバリア機能改善にアプローチする商品をラインアップする。皮脂ケアに注力する傾向にある春夏シーズンに新商品を投入する理由を「3月は生活環境の変化が多いためストレスを感じやすく、気候の変化や花粉がある。夏もエアコン下での湿度は低く、肌の乾燥を加速させているケースも多い。内外からくるストレスはバリア機能の低下につながり、外部の刺激を受けやすくなるために肌荒れを引き起こす。また、バリア機能が低下すると肌が水分を溜め込む力がをなくなるため、肌から水分が奪われる。この悪循環に陥らないようにするため、春夏の時期も乾燥ケアが必要だという啓蒙と、保水力を高めるケアを提案すべく発売に至った」と商品開発担当者は説明する。
“水分力シリーズ”は共通して、ヒアルロン酸、アミノ酸、ナイアシンアミド、セラミドを配合し、肌の保水ケアをかなえる。
“薬用水分ブライトニングエッセンス”は、L-アスコルビン酸2-グルコシド、アルブチン、トラネキサム酸、グリチルリチン酸シカリウムの4種の有効成分を配合。シミと肌荒れを予防し、肌に透明感を与える。肌に潤いを与えるヒアルロン酸やアミノ酸を配合しながらグリシルグリシンを配合することでベタつかない処方とした。石油系界面活性剤やタール色素、アルコールなどをフリーとし、優しい使い心地を実現する。
“水分力バリアミスト”(58mL、1540円)は、日中の乾燥が気になったり花粉が気になったりするタイミングで使用できるミストだ。肌の上に膜を作って花粉やPM2.5などから肌を守る。水溶性セラミド、ナイアシンアミド、吸着型ヒアルロン酸などを配合し、瑞々しい潤いをキープする。ビタミンC誘導体、グリシルグリシンを配合することでペタつかずに保水ケアをかなえる。
“保湿力UVエッセンス”
25年2月4日、“保湿力シリーズ”から“保湿力UVエッセンス”(50mL、1650円)を限定で発売する。自社公式ECサイトで発売し、プラザ、ロフト、その他のドラッグストア・バラエティーショップの一部店舗で順次展開する。
高い紫外線防御力を持ちながらスキンケアのような瑞々しい使用感を実現した。汗や水に強いが石鹸オフができる処方だ。
「乾燥さん」の成長要因は社会情勢と消費者心理
BCLカンパニーは22年以降、売り上げが右肩上がりに伸長しており、24年度は前年比50%増で着地する見込みだ。21年に誕生した「乾燥さん」の売り上げも右肩上がりに推移し、会社の成長を押し上げている。
「乾燥さん」の成長要因について、新型コロナウイルスのパンデミック、不安定な国際情勢、物価の高騰など、ストレスを感じやすい現代社会情勢に「乾燥さん」のコンセプトがマッチしたとマーケティング担当者は分析する。「ストレスを感じると体や肌に影響が出て不安定になりやすい。『乾燥さん』の不安定な肌に寄り添う処方設計やキャラクターを前面に落とし込んだパッケージなどが心に寄り添うブランドとして受けいれられている」(マーケティング担当者)。リアルなSNS情報の影響が強まる化粧品業界で、口コミが多いことも後押ししているという。
今後についてマーケティング担当者は「乾燥肌の定番ブランドとしてのポジションの確立を目指し、毎日使い続けられてリピートしたくなる商品設計を大切にしたい。キャラクター起点のコミュニケーションを強化し、共感と愛着を感じるブランドにしていきたい」と話す。
25年4月8日には、限定品として発売してきた“水分力スキンケア下地”を定番化する予定だ。 春夏時期の乾燥ケアの啓蒙活動を継続し、秋冬だけでなく春夏の時期もブランドのプレゼンス向上を目指す。