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「マリンピア神戸」11日26日オープン リゾート型アウトレットの見どころ

神戸・垂水の海沿いで23年間営業してきた「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」が全面建替工事を経て、あす11月26日グランドオープンする。新生・マリンピア神戸のコンセプトは「マリンピアリゾート」。ショッピングだけでなく、アクティビティーや食体験も存分に楽しめ、非日常感を味わえる時間消費型のリゾートアウトレットモールへと生まれ変わる。敷地面積は約9万9400平方メートルと、建て替え前の約1.3倍に拡大。明石海峡大橋や淡路島を望む西側の神戸市所有地を活用し、商業施設では珍しい形態の親水公園空間「ラグーンコミュニティパーク」を新設したのが大きな特徴だ。

SC内でカヤックやビーチバレーが楽しめる

ラグーンとは海水を引き込んだ池のことで、約1万平方メートルのラグーンを囲む5つのエリアで構成される。一番の見どころは「KOBEフードリゾートゾーン」。もともとあった砂浜を新たに整備した約3600平方メートルのビーチには、約200席の都市型リゾートBBQ空間「ラグーン BBQ クラブ」が関西初登場。ヤシの木がずらりと並び、リゾート感あふれる絶景のロケーションのなかで、思い思いのBBQを楽しむことができる。その奥には、神戸を代表する飲食店ブランド「トゥーストゥース」の新たな旗艦店がオープンする。ケーキなどを販売するパティスリーとベーカリーレストランの複合業態で同ブランドでは関西初となる。

マリンピア神戸土地活用事業の共同事業者としてラグーンエリアの環境をトータルで担当したのが、トゥーストゥースを運営するポトマック(神戸市、浜崎和弘社長)だ。同社は1999年のマリンピア神戸開業時から出店していた。今回は新ブランドの喫茶カフェ「太陽コンパス」もエリア内にオープンさせる。ラグーンエリア全体に一体感を持たせるため、リゾート感あふれるデザインを意識したという。「カリフォルニアのホテルライフをイメージ。アウトレットだけど、リゾート気分を味わえるよう、レストランでは“ハレノニチジョウ”をテーマに店づくりしている。もともと垂水エリアのお客さまが多いので、昼間だけでなく夜のニーズにも対応している」と浜崎社長は説明する。

ラグーンコミュニテイパークの「アクティビティレジャーゾーン」には、傾斜を使った滑り台やロープ登り、ボルダリングなど子供が遊べるアスレチック空間のほか、「ボーネルンド」が運営する大型の遊び場「キドキド」、「ペットパラダイス」が運営するドッグランも整備した。

ラグーンは波がない穏やかな環境のため、子供から大人まで安心して体験できるさまざまな水上アクティビティーも企画する。例えば、アウトレットモールに出店するモンベルが運営するカヤック体験イベントや、カヌーホーム監修によるカヌー教室を実施する予定。ビーチバレーやビーチヨガなどの参加できるスポーツも予定している。水難事故を防止するための安全講習など親子と子供向けの教育コンテンツも用意する。非日常の感動体験を味わえるよう、景観を生かした季節のイベントも計画する。

フードコートから絶景を眺めながら食事

アウトレットモールでは、ショッピングだけでなく、食テナントが充実している点にも注目したい。1階フードマルシェには13店舗が出店し、約200席を用意。飲茶レストラン「ゴールデンタイガー」と、北海道の寿司屋のコラボ店「札幌魚河岸57番 いきいき寿司」が関西初出店となる。イートインだけでなくテイクアウトできる店舗もあるので、屋外の大屋根広場などでイベントに参加しながら食事することも可能だ。2階フードコートには、ハンバーグや和牛肉重、うどん、シンガポールチキンラインの店など11店舗が並ぶ。小上がり席とテラス席を含む約850席があり、明石海峡大橋や瀬戸内海の絶景を眺めながら食事を楽しめる。

マリンピア神戸は国道2号線に接するほか、第二神明道路高丸IC、名谷ICが至近に位置している上、JR神戸線「垂水駅」からも徒歩9分と交通アクセスに優れている。ただ、姫路や大阪など広域からの車利用客が増えれば、施設周辺の渋滞は免れない。そこで公共交通機関の利用促進策として、対象者全員に買い物券を進呈するほか、山陽バスと連携し、垂水駅からシャトルバスを運行する。また、チケットレス駐車場システムを導入し、スムーズな車の誘導を図ることで利便性を高めることにも取り組んでいる。

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