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「アークテリクス」新宿店、日本有数の好立地に開業 今後も「年間2〜3店」の積極出店継続 

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アメアスポーツジャパンは、カナダ発アウトドアブランド「アークテリクス(ARC’TERYX)」が11月30日に開業する東京・新宿の店舗を公開した。新宿通り沿いのビルの1〜4階で、新宿アルタと「グッチ(GUCCI)」に挟まれた日本有数の好立地。売り場面積も684平方メートルと国内最大だ。米ニューヨークや中国・上海の店舗などと共に、品ぞろえもサービスもフルラインアップで提供する“アルファストア”として、ブランドが目指す“プレミアムスポーツ&アウトドアブランド”としてのあり方を体現する。2025年以降も「移転増床を含め、年間2〜3店を出店していく」(高木賢アメアスポーツジャパン アークテリクス ブランドヘッド)考え。

アメアスポーツは、グローバルでの24年12月期の業績見通しにおいて、「アークテリクス」を主とする“テクニカルアパレル”のカテゴリー売上高が前期比34%増、営業利益率が同20%強(23年12月期のカテゴリー実績は売上高が前期比45.3%増の15億9300万ドル=約2453億円、営業利益率19.7%)で着地すると予想している。それだけでも十分な成長だが、「日本の『アークテリクス』はグローバルの数字を超えて伸長している」と高木ブランドヘッド。昨年、コロナ禍によるサプライチェーンの混乱で製品供給が滞っていたことの反動もあるが、特に原宿や銀座の店舗での訪日客による押し上げも効いている。

一方で、それらの店舗では平日でも並ばなければ入店ができない状況が続いており、「しっかり接客をしていた時代を知っている、昔からの顧客のニーズに応えられていない」という課題を抱えていた。そこで、新宿店では1時間単位の予約制でプライベートで接客を行うラウンジを4階に設置。事前にニーズや来店目的をヒアリングして製品を4階に集め、コーヒーなどのドリンクも提供しながらゆったりとコンサルテーションを行う。まずは会員プログラムの上位顧客に向けて予約サービスを提供し、空いている時間はそれ以外も利用できるようにする。会員プログラムは日本在住者が登録できる仕組みで、訪日富裕層を狙って予約サービスを導入するわけではないという。

シェルの洗濯・乾燥は無料

プライベート接客と共に、手厚いサービスの核となるのが、修理やケアを請け負う4階の「リバード サービス センター」だ。東京・丸の内や心斎橋の店舗にも修理のためのカウンターはあるが、それよりも規模を拡大。洗濯機・乾燥機も設置して「ゴアテックス」の防水シェル製品の洗濯・乾燥を無料で提供する。「ゴアテックス(GORE-TEX)」は25年秋冬物からPFAS(有機フッ素化合物)フリーに完全に切り替わるため、洗濯・乾燥によるはっ水性回復ケアがこれまで以上に重要になることを伝えていく。既存の修理カウンター導入店には置いていなかったミシンも設置し、より短時間での修理を可能にする。

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