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総額約17億円の資金調達を実施した「トリビュー」代表が語る 美容医療プラットフォームの現状と今後のビジョンとは

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PROFILE: 毛迪/トリビュー代表

PROFILE: (もう・でい)立教大学卒業後、リクルートで2年営業を担当し、その後ベンチャーキャピタルに所属。退社後の2017年にトリビューを立ち上げる。これまでに5度の資金調達を実施、急成長を遂げる。PHOTO:SOUICHI ISHIDA

国内最大級の美容医療口コミ・予約アプリ「トリビュー(TRIBEAU)」を開発・運営するトリビューは、ミネルバ・グロース・パートナーズをリード投資家として、総額約17億円の資金調達を実施。累積調達額は約33億円に達した。ここでは同社の毛迪代表に、躍進の秘訣や業界の現状、今後に目指す方向性を聞いた。

WWD:トリビューを設立したきっかけは?

毛迪代表(以下、毛):大学卒業後、会社員を3年間経験しました。そこで気付いたのが、私は“自分が共感できないものに対してはモチベーションが上がらないタイプ”であるということ。その気付きとともに起業を意識するようになり、自分の原体験にあるものの中から起業するテーマを探そうと考えました。そこで出てきたのが“美容”。特に、私は18歳の頃から美容クリニックに通っており、「化粧では解決できない悩みを解決してくれるもの」「施術により出かけるのが楽しくなるもの」というポジティブな印象を持っていました。その一方で課題も多かったので、取り組む価値があると思いました。

WWD:課題とは?

毛:私が初めて美容クリニックに行ったときは、“2ちゃんねる”や“Yahoo!知恵袋”など匿名の掲示板で情報収集をしていました。しかし、なかなか信頼できる情報を得ることができず、結局、テレビCMなどで名前を認知しているクリニックに行く、というのがパターンでした。2017年当時、中国や韓国には美容医療プラットフォームがあったのに、日本に信頼できるサービスはほとんどなかったんです。あったとしても大手クリニックの資本が入っており、特定のクリニックの情報ばかりが出てくるような、公平性が担保されていないサイトでした。その頃から美容医療市場は伸びていたので、勝機はあるかなと。

WWD:それで、17年にトリビューを立ち上げた。今の状況は、スタート当時と変わっている?

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