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ティーン向け性教育メディア「セイシル」が5周年 鈴木えみがトーク

TENGA ヘルスケアが展開する10代向け性教育ウェブブメディア「セイシル」が立ち上げから5周年を記念して11月28日、メディア向けトークイベントを開催した。第一部にはモデルの鈴木えみが、第二部には水野哲夫・“人間と性”教育研究協議会(性教協)代表幹事が登壇。高校の保健体育教員の経験を生かし、TENGA ヘルスケア 教育事業部で「セイシル」を運営する福田眞央と性教育の大切さについて語り合った。
第一部のテーマは「保護者目線から感じる子どもの性教育の重要性」。一児の母である鈴木は今年、性教育の普及を目指すサポート団体「Family Heart Talk」を発足し、性教育に関する講演会活動などを行っている。活動のきっかけについて、「幼少期に(性関連で)怖い目にあったり、嫌な思いをしたりした。大人になって振り返ったときにその意味に気づくことも。当時は知識がなかったためにどういうことだか分からず、モヤモヤとした気持ちが残った。もし知識があったらそのような思いをしなくても済んだのではと思うと悔しい気持ちになった」と話した。出産し、子育てをする中で、子どもたちが自分と同じような経験をしないで済むようにと性教育を大切にするようになったという。

鈴木は「性教育を誤解している人が多いと感じている」と切り出し、「性教育には体と心の健康を守る大切な知識が含まれている。早いうちから学び、ライフステージに合わせて繰り返し学習することが大切。また家庭ごとに身近な大人が相談しやすい環境を作り、正しい知識を身につけ、意識をアップデートしてほしい」と語った。
第二部の「ライフステージごとの性教育のあり方」では、ユネスコが提唱する「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」を取り上げ、同ガイダンスでは性教育のカリキュラムが5歳から組まれていると紹介。水野は「日本では性教育が非常に狭く特殊なものと捉えられている。しかし、性は心と体の全てに直結する。自分の体を清潔に丁寧に扱うこと、他人に触れられることに対して抑制的であること、またもし触れる場合は相手を尊重し大事にすることも含まれる」と、若年層にとって必要な教育であると性教育を解説した。

2019年12月にオープンした「セイシル」は性の知識を紹介し、中高生から届く性の疑問や悩みに専門家が回答するウェブメディア。年間PV数は600万、年間訪問者数は380万人で、5年間のうちに寄せられた性にまつわるモヤモヤは約1万5000件にのぼる。
23年に寄せられた相談を年齢別・悩み別に分析したところ、10代向けのメディアにもかかわらず、20歳以上のユーザーからの相談が約2割を占め、約8割が子どもと同じ悩みを抱えていることが分かったという。そこで、性の健康週間が始まる11月25日、大人向けウェブメディア「おとなセイシル」を立ち上げた。「実は知りたかった、性のはなし」をコンセプトに、幼少期から青年期に性教育を体系立てて学ぶ機会がほとんどなかった20〜30代に向けて発信する。

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