「トーガ(TOGA)」は今季、発表の場をパリからロンドンに移し、プレゼンテーション形式で最新コレクションを披露した。チェロやギターの生演奏が響き渡る会場には、「粗雑、耐久性、粗さ(Crudity, Durability, Roughness)」をテーマに掲げたコレクションが並んだ。インスピレーション源の一つは、「ウエスタン・ガール」で、細身のデニムにウエスタン・シャツ、ロング丈の革ブーツという、よくあるロデオ風ファッションではなく、古田泰子デザイナーがツイストを効かせた「トーガ」流カウガールが登場した。ラインアップは、フォレストグリーンのラバー素材を採用したハイウエストのプリーツスカートや、ウエストにアクセントを効かせた玉虫色のドレス、トランスペアレントなオーガンザのマキシ丈スカートなど。馬モチーフのトップスやファージャケット、ビッグシルエットのコートと合わせたり、パンツルックに重ねたり、ボュームのコントラストで遊んだという印象だ。また、タフタや麻、ナイロンなどの異なる素材に、ラバーボンディングやコーティングを施して、切りっぱなしでラフに仕上げているアイテムがある一方で、そのラフさとは対照的な新素材を採用したハイテックオ—ガンジードレスも提案。エナメル素材を用いたネオンカラーのジュエリーや、ホースヘアのムチを添えたウエストベルトなどのアクセサリーもプラスして、絶妙なバランス感覚でトータルルックをまとめあげた。
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