玉川高島屋S・Cは、今年開業55周年。60周年に向けて、地域住民の“インフラ”となることを目指し、改装第1弾を始めている。都心のようなインバウンド需要は望めないが、地域密着型で地元の富裕層に愛されるショッピングセンター(SC)だ。東神開発の青木浩営業本部玉川事業部第一営業担当部長に商況を聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2024年8月26日号会員限定特別付録「ビジネスリポート2024年上半期」からの抜粋です)
WWD:2024年上半期の商況は?
青木:ショッピングセンター(SC)全体では売上高は前年同期比1.7%増だった。カテゴリー別では衣料品が同1.9%増、靴やバッグ、アクセサリーが同2.5%増、生活雑貨系が同0.5%増、食品が同3.2%増だった。予算も達成しており、堅調だった。1〜3月は順調だったが、4、5月は気温が上がったものの雨が多かったりして、お客さまのニーズとマッチする店頭展開が難しかった。また、前年がコロナ禍明けで一気にお客さまが外に出るタイミングで実績が高かったことに加え、都心での買い物に回帰するお客さまも少なくない。年2回の顧客向け招待企画や、ポイントアップといった全館販促のキャンペーンのタイミングで顧客をうまく呼ぼうとお客さまにアプローチしたショップのおかげでなんとか乗り切れたという感じだ。毎年定期的に行っているキャンペーンばかりだが、今季はショップがより効果的に活用してくれた。
WWD:そんな中、好調だったショップは?
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