ゲオホールディングスが手掛ける総合リユースショップ「セカンドストリート(2nd STREET)」は、全国に840以上の店舗を構える。リセール業界大手で2024年上半期に好調だったブランドやアイテムは?「セカンドストリート」の竹下優也商品1課リユースバイヤーユニット(カジュアル衣服)と中川稜広報・サステナビリティ推進課に聞いた。なお、同社では初期売価3900円以上(一部を除く)を対象に売れ筋データを収集している。(この記事は「WWDJAPAN」2024年8月26日号会員限定特別付録「ビジネスリポート2024年上半期」からの抜粋です)
WWD:2024年上半期の商況は?
竹下:1月から6月まで総じて好調だ。全店舗における衣料・服飾品の売上高は前年同期比約10%増、客単価は同5%増。都内中心の都市部に出店しているアパレル特化型ユーズドセレクト店舗の売上高は同20%増だった。買い取り金額が共に伸びている。買い取り品がかなり増えたことにより、売り上げも増した。
WWD:好調だったカテゴリーやブランドは?
竹下:メンズを中心にアメリカンカジュアルブランドが人気で、上半期の販売数量ランキングの上位を独占。アウトドア、テック系も相変わらず売れている。販売数量ランキングのトップは変わらず「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」。これに加えて「リーバイス(LEVI'S)」「ポロ ラルフ ローレン(POLO RALPH LAUREN)」の3ブランドは、在庫があればあるほど売れる状況だ。「ラルフ ローレン」は1990年以降の商品がヒットして順位を上げた。アメリカ発はこのほかにも「ニューエラ(NEW ERA)」など、象徴的なアイテムがあるブランドが人気。歴史があるブランドの品数がおのずと多くなり、価値がついている。古着トレンドも追い風を感じている。アウトドア系は「パタゴニア(PATAGONIA)」「コロンビア(COLUMBIA)」、テック系は「アークテリクス(ARC'TERYX)」「サロモン(SALOMON)」といったおなじみの顔ぶれだ。ストリートやスニーカーブームは一段落した印象だ。「シュプリーム(SUPREME)」「ステューシー(STUSSY)」が順位を落とし、代わりに「ラルフ ローレン」「ディーゼル(DIESEL)」がアップ。「リーバイス」の高単価なビンテージ品などデニムがよく売れて、「ラングラー(WRANGLER)」も圏外から急浮上した。
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