百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。
本特集では、ブランドの企画担当者や販売員が気になるであろう、2025年春夏の国内リアルクローズ市場を戦う「5つのカギ」をQ&A形式で紹介。国内ウィメンズリアルクローズ市場の有力35業態の打ち出しを一挙に紹介します。加えて、ユニークな提案や商品戦略が際立った「スナイデル(SNIDEL)」「レイ ビームス(RAY BEAMS)」「カレンソロジー(CURENSOLOGY)」「サードマガジン(THIRD MAGAZINE)」のディレクターや企画責任者へのインタビューも収録しています。
「シャネル」のデザイナー人事の背景とは?
そのほか、12月12日に「シャネル(CHANEL)」が次期アーティスティック・ディレクターに現「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」クリエイティブディレクターのマチュー・ブレイジーを任命したニュースをピックアップ。さまざまな憶測を呼びながら決着したデザイナー人事の背景を米「WWD」記者の見解とともに詳報します。
巻末人気企画「ファッション&ビューティパトロール」はライター小池氏による香港弾丸旅行記。高橋盾「アンダーカバー(UNDERCOVER)」デザイナーの個展、香取慎吾の壁画との出合い、スニーカーストリートでの宝探し......。年末年始は家でのんびりしようと思っていたあなたも、香港に行ってみたくなるかも?
(COVER CREDIT)
PHOTO:TERUO HORIKOSHI(TRON)
HAIR & MAKE:TAEKO SUDA
STYLING:AYUMI HAMAMOTO
MODEL:Alys(NOI)
ART DIRECTION & DESIGN:RYO TOMIZUKA
COVER REELS DESIGN : CHIGE(GWISUB JUNG)
2024年下半期ベストコスメ発表
華やぐカラーコスメ チーク市場活況
マスクオフが増えてリップメイクが復活した2023年と、新鮮なブルーのアイシャドウが登場した24年上半期に続き、24年下半期はチークに注目が集まり、顔全体で色や質感を楽しむメイクが戻ってきました。今季のチークのトレンドは多岐にわたります。青みのあるラベンダーカラーや発色しない“ステルスチーク”、艶感のあるハイライトと合わせた“チーライト”など、新たなキーワードも誕生し、メイクの幅が広がりました。「発売前から話題となり人気が継続」とバイヤーから声が上がった「ディオール(DIOR)」の“ディオールスキン ルージュ ブラッシュ カラー&グロウ”は象徴的なアイテムです。マットなピンクと青みのあるハイライトでSNSの話題をさらいました。
そんな印象的なチーク部門をはじめ、「WWDBEAUTYベストコスメ」は、全国の百貨店・セミセルフ、バラエティー・ドラッグストア、ECにアンケート調査を実施して“本当に売れた”アイテムを選出しました。24年下半期は43店舗の協力の下、5〜10月に発売したニュープロダクト(新商品)とこれまで発売された全商品から選ぶヒーロープロダクト(総合)に分け、ベスト3を発表します。今期を総括した保存版としてぜひチェックしてみてください。
(COVER CREDIT)
PHOTO:OSAMI WATANABE
ART DIRECTION & DESIGN:RYO TOMIZUKA
COVER REELS DESIGN : CHIGE(GWISUB JUNG)